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【File.4】日本ハムの躍進の原動力 “猫の目打線”進化のポイント

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この3年で143通り、140通り、140通りという、日替わりオーダーが続いてきた日本ハム打線。ただ、新庄剛志監督3年目のシーズンとなった今季、攻撃陣の奮起もあって2年連続最下位から2位へと躍進した。同じ日替わりであっても、打線には確かな変化があった。


得点力の向上


 新庄剛志監督にとって就任3年目の今季は「勝負の年」と位置付けて臨んでいた。開幕前に「ドラマというものは3作目、4作目が面白い。今年が3年目、クライマックスは今年起きるんで、必ずドラマをつくりますよ」と“新庄節”をさく裂させると、「最低でもクライマックスシリーズ(CS)に行く。それ以外ない」という“公約”を実現。見事にリーグ2位でフィニッシュすると、CSファーストステージも突破してみせた。日本シリーズ進出はならなかったものの、“3年目の結実”というべき成果を出したことに変わりはない。

 躍進の要因のひとつが攻撃陣だ。【表1】のチーム打撃成績を見ても分かるように、2年連続最下位に沈んだ過去2年は得点力がリーグ最低レベルだったが、今季は“投高打低”がさらに進む中でチーム打率はリーグ3位の.245、532得点は同2位と劇的に改善している。

 ただ、今季も“猫の目打線”だったことには変わりない。「トライアウト期間」と位置づけて選手たちの可能性を探った過去2年は・・・

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