
神宮球場ではいつものネット裏が“指定席”。「野手の動き、投手の球筋もよく見える。野手は打撃練習、ノックで判断できるが、投手は練習を見ても分からんのですよ」。プロの目は確かだった[写真=BBM]
広島を選択した理由
神宮球場のネット裏の25段48番は、
広島・
苑田聡彦スカウト部顧問の“指定席”だった。2024年は地元・広島出身の明大・
宗山塁(4年・広陵高)に熱視線を送っていた。広島は12球団で唯一、ドラフトを前に1位指名を公表。先手必勝の誠意を見せたが10月24日、1位入札5球団競合の末に、
楽天が交渉権を獲得した。宗山は11月3日から法大との最終カードを戦ったが、苑田氏の姿は見られなかった。「例年は高校生、大学生とも先々を見据えて、下級生もチェックしていますが……」。
11月12日、早大と明大の優勝決定戦。穏やかな気候で、体調も良かった。お馴染みのシートに腰掛けていたその表情は、和やかだった。
「明治とは、縁があったんです。3人(
野村祐輔、
上本崇司、
森下暢仁)がお世話になりました。春、夏のオープン戦は、いつも明治のグラウンドで視察していました。ドラフト対象選手がいるチームとの対戦が多いので、ここに来れば、有力選手を、確認することができましたので」
来年2月23日、野球人生の一区切りを迎える。入団から61年、スカウト47年。80歳を機に現場から退く。
「よう、やらせてもらいましたよ」
三池工高(福岡)では・・・
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