攻撃力を高めていく上で、『軸』となる選手の存在は必要だ。それぞれの役割で2025年シーズンのカギを握るであろう選手をインタビュー。確かな実力で打線をけん引する、頼もしきベテランから。自分のことだけでなく、チームに対しても広い視野で見つめている。 取材・構成=菅原梨恵 写真=井沢雄一郎、BBM いい“響き”の中で
広島に来て3シーズン目が終わった。過去2年、ケガなどで苦しんだ秋山翔吾だったが、今季は力を発揮して数字としてもしっかりとしたものを残した。一番打者として試合出場を重ねた中で、あらためて気づかされたことも多い。 ――12月に入り、本格的なオフシーズンを迎えました。
秋山 シーズンが終わってからは練習は一任されていて。昨年、一昨年と手術があったので、この時期からゆっくり体をつくっています。例年に比べると、かなり早めの動き出しかなとは思いますね。
――移籍3年目の今季は打率.289(リーグ5位、チームトップ)、158安打(同3位、チームトップ)4本塁打、30打点。これらの数字に関しては、どうとらえていますか。
秋山 相対的なところで言うと、打率も上位にいたり、自分が勝負するべき打率や安打数で戦えたところもありました。ボールが飛ばないなどとも言われる中で、僕はボールよりも相手のポジショニングが反映しているところがかなり大きいと考えていて、もう少し長打が出ていたら、ヒットゾーンが広がっていって、数や率も伸びたんじゃないかなと思うところはありましたね。
――最多安打のタイトルまではトップと5本差でした。
秋山 開幕戦でスタメンじゃなかったりする中で、チームとしては若い選手を使っていくという方向性をスタートから若干示されていました。そういうのはどのチームでもよくあること。守備もレフトというところから入っていましたし、おそらくこんなに結果を残す期待はされていなかったんじゃないかな、と(笑)。それが正直な考えで開幕したころの感想です。ただ、徐々に試合に出ていってペースをつかませてもらったのは本当にありがたい気持ちでした。自分としても(具体的な目標を)どことは設定はしていなかったんですが、いつの間にか最多安打を争える位置まで来ていたという感じですね。
――数字の意識はしていなかった?
秋山 ライオンズ時代の終盤、何年間かは、基本的に一番打者として出ていって、フル出場、フルイニングがもう当然の中で、最多安打のタイトルを獲ることが一番で出続けることの意味というか。獲らなきゃいけないものとして考えていましたし、獲れなかったら、役割として仕事をしたと言えないんじゃかなというぐらいの気持ちでした。ですが、今シーズンは・・・
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