週刊ベースボールONLINE

進化するMarines

ロッテ・首脳陣の言葉から読み取る『Vision2025』の集大成 20年ぶりVへのシナリオ「自分の責任の下に行動して、それが勝利につながる選手になってもらいたい」(吉井理人監督)

  0

「Vision2025」。2021年から25年の“常勝軍団”化を目標に掲げて、戦ってきたロッテにとって、今年が5年計画の集大成だ。21年はシーズン最終盤まで優勝争いを展開し、23年から2年連続Aクラス。直近5年で4度の3位以上と、チーム力は間違いなくアップしている。あとは、20年ぶりのリーグVをつかむだけだ。
文=岩下雄太

就任3年目となる吉井理人監督は今季、勝負をかけていく[写真=宮原和也]


OPS重視の攻撃布陣


 近年のロッテ投手陣はリリーフ陣の登板を管理し、基本的には1週間に4登板以上、3連投をしないようにマネジメントしてきた。黒木知宏投手コーチは「基本的に管理します。選手が1年間ガス欠しないような運用はしていきますよね」と、今季もその方針は変わらない。「その中で3連投するのかしないのか含めて、時期にもよりますし、春先、夏場、秋の勝負をかけなきゃいけないところでは起用法は変わってくる。こちらで管理をしながら選手とコミュニケーションをとって運用していきたいと思います」と明かした。

 先発陣は小島和哉種市篤暉石川柊太西野勇士がローテーションの軸として期待され、ボス、サモンズ、石川歩唐川侑己高野脩汰中森俊介田中晴也など駒は豊富だ。数年後の未来を考えれば、中森、田中晴の若手の2人にローテーションに定着してほしいところだが、黒木コーチは「理想は投げてもらいたいです」としながらも、「競争しなきゃいけないし、そこは僕らが贔屓はせずに、チームのためを考え、フラットに見ます。理想はあの2人に限らず、若い選手がもっともっと出てきて、みんながエースになれるような存在になってほしい」と自分の力でポジションをつかみ取ってほしいという考えを示した。

 攻撃面でいえば、井口資仁前監督時代は“1つ先を狙った走塁”を武器に、足を絡めた攻撃が多く、21年がリーグ最多のチーム107盗塁、22年もリーグ最多の132盗塁を記録した。しかし・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

この記事はいかがでしたか?

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング