最下位から脱出し、優勝を成し遂げるために打線の得点能力が改善されることが絶対条件だ。オープン戦では1試合平均得点が3.79と昨シーズンの2.54を上回った。果たして西武打線は本当に覚醒したのか。シーズンでカギとなる部分を探っていく。 文=上岡真里江 写真=松村真行、兼村竜介 打線の軸が固まって
49勝91敗3分け。打率.212、350得点、60本塁打と、あらゆる数字で断トツのリーグ最下位を記録した2024年の西武。ファーム監督として常に一軍のチーム状況を共有していた
西口文也新監督も、「昨年、チームがあの成績に終わったのは、打てなかった。本当に打てなかった。それだけだと思います」とキッパリ断言した。
だからこそ、一軍監督就任が決まり、新チームで始動した昨年秋、新指揮官がまず注力したのが打撃強化だった。秋季練習、その後の宮崎・南郷での秋季キャンプとも「投手よりも、今は野手をじっくり見る」と腰を据えて野手陣の現状把握と意識変革に努めていた。特に南郷では、シーズンが終わった直後だったにもかかわらず、ピッチングマシンを使っての紅白戦を連日実施。“実戦”形式の練習の中で、場面に応じた打撃を身につけさせたかったからだ。
「ケースなどによって、いろいろなことを考えて打席に入ることは大事。そこは、選手たちにも個々でしっかりやってほしいですね」
昨年は主砲不在だったため・・・
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