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2025ドラフト特集 注目選手クローズアップ【高校生編】

<センバツ不出場の有力球児>高蔵寺高・芹澤大地(投手) 彗星の如く現れた公立の星「最終的にはプロに行きたいと思っています」

 

細身の体で、しなやかな腕の振りから投げ込むキレのあるストレートが最大の魅力。卒業後は大学、社会人に進むことも考えているが、最終的にはプロで長く活躍することを夢見ている。
取材・文=牧野正 写真=宮原和也

硬式を握ったのは高校に入学してから。まだまだ伸びしろは十分


限られた練習環境で


 名古屋市の北東に隣接する春日井市には、かつて国内3大ニュータウンの1つと言われた高蔵寺ニュータウンがある。その中央に1980年4月、校舎を構えたのが高蔵寺高であり、地元では「蔵高(くらこう)」と呼ばれて親しまれ、県立校の進学校として知られている。その学校の野球部に彗星の如く現れ、プロのスカウトたちから熱視線を浴びているのが、最速147キロを誇る左腕エースの芹澤大地だ。

「最近ちょっと(取材が)増えてきました。注目されるのは良いことだと思いますし、励みにもなります。それで別に自分が変わるということもないですし、それ以上に……本当にプロになんてなれるのかと実感もないですから」

 入学当初は130キロ前後だった球速が1年夏には135キロ、2年春には140キロ、そして2年夏には145キロと春から夏にかけて5キロずつ上がっていった。自分に合うものを取り入れ、合わないものは捨て去り、少しずつ投球フォームを見直し、改良した成果だった。インステップ気味だったフォームの修正も大きかったが、それ以上にOBからのアドバイスが転機となった。

「教育実習に来ていた野球部のOBの方に、軸足の左足の股関節を意識するようにと言われたんです。それで投げてみたら、自分の中でもすごくしっくりといって、そこから球速も上がったように思います」

 入学時から身長は約10cm伸び、体重が約5kg増えたことも球速アップへとつながった。「ウエートの重量も徐々に上がっています」と本人も手応えを感じている。

 平日の練習時間は授業が終わり、完全下校の19時まで2時間半程度。オフシーズンの土日曜日はどちらかの半日のみ。グラウンドは曜日によって優先的に使える日はあるものの、ほかの部活動と兼用が基本。決して恵まれた環境とは言えないが、その中で芹澤は・・・

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