4球団が競合した金丸夢斗の一軍デビューはまもなくだろう。現在、投手陣の大黒柱でもある高橋宏斗とは同学年。かつての山本昌&今中慎二、野口茂樹&川上憲伸、そして吉見一起&チェン・ウェインのようにWエースが完成すれば、チームは必ず強くなる――強竜復活への大きな希望だ。 写真=BBM 
昨年の活躍は記憶に新しいが、それだけに今年は真価が問われる大事なシーズン。チームに勝利と勢いをもたらすピッチングが目標[写真=橋田ダワー]
共通する目標
同世代の高卒選手と大卒選手が
中日で交わり合った。新型コロナ禍で甲子園が交流試合となった2002年世代を引っ張る両投手。高卒選手は中京大中京高から入団5年目の高橋宏斗で、大卒選手は関大から入団したルーキ金丸夢斗。
名前にはともに「斗」の文字が入る。宏斗と夢斗のWエース完成は、セ・リーグの覇権争いを制することを意味する。
開幕戦の3月28日。高橋宏は横浜スタジアムにいた。金丸はナゴヤ球場だった。右腕は初の開幕戦マウンドへの準備を進めた。左腕は今季初実践のため、用意されたウエスタン・リーグ登板へ備えた。
高橋宏は初回から2イニング連続で失点。独特な雰囲気にのみ込まれてしまった。
「結果が求められる試合で勝てなかったことがすべてです」
6回途中降板で5失点だった。金丸は雨天中止で登板は翌29日。ウエスタン・
広島戦(ナゴヤ)で中継ぎ登板。1回を無失点。最速は150キロを記録した。
「打者が分かっていても強く押せるような球を投げようと思っていました。迷いなく投げられました」
試合後は・・・
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