東京六大学春季リーグ戦が4月12日、神宮球場で開幕した。今年は1925年秋の連盟創設から100周年。開会式前には「東京六大学野球 発祥の地」とした記念碑の除幕式が行われた。数々の名選手を輩出した大学野球の聖地は、同連盟が結成した翌26年に完成。東京六大学リーグ戦開催のために竣工された。これからも伝統を重んじながら、学生野球界を先導する。 
「東京六大学野球 発祥の地」の記念碑が神宮球場の敷地内に建立。4月12日に除幕式が行われ、6校の主将が担った。左から立大・西川侑志、法大・松下歩叶、慶大・外丸東眞、明大・木本圭一、東大・杉浦海大、早大・小澤周平[写真=矢野寿明]
【東京六大学野球連盟加盟校】 ▼慶應義塾大学野球部
【創部】1888(明治21)年
【優勝回数】40度
▼早稲田大学野球部
【創部】1901(明治34)年
【優勝回数】48度
▼明治大学野球部
【創部】1910(明治43)年
【優勝回数】43度
▼法政大学野球部
【創部】1915(大正4)年
【優勝回数】46度
▼立教大学野球部
【創部】1909(明治42)年
【優勝回数】13度
▼東京大学野球部
【創部】1919(大正8)年
【優勝回数】なし
【天皇杯下賜の栄誉】 天皇杯は宮内庁を通じて各競技の統括団体に対して下賜される。皇室の御紋「菊花紋章」が刻印され「1競技1つ」が原則だ。現在はサッカー、水泳、柔道など26団体に下賜されている。いずれも国内最高峰の大会という位置づけ。野球は軟式と硬式が別競技となっており、軟式野球では全日本軟式野球大会の優勝チームに授与。硬式野球はプロ野球、高校野球でもなく、全日本大学選手権の優勝校でもなく、東京六大学リーグ戦優勝校に授与される。名誉ある天皇杯下賜の歴史は1925年秋、連盟創設時にまでさかのぼる。
長嶋茂雄で野球人気は最高潮
日本の野球界は、学生野球が原点にある。1934年に誕生したプロ野球よりも長い歴史を重ねてきた。東京六大学のスタートは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン