2000年代に、ダルビッシュ有とパ・リーグでしのぎを削り、2009年のWBCでは当時の2連覇に大きく貢献した。メジャーでもお互いに先発投手として活躍するなど、公私ともに親交の厚い野球解説者の岩隈久志氏。同じような道を進んできたからこそ分かる、ダルビッシュのすごさについて語ってもらった。 取材・構成=椎屋博幸 写真=Getty Images 
2013年のMLBオールスターではともにア・リーグの投手に選ばれ、大舞台に立った。お互いに尊敬し合う仲だ
研究熱心な野球好き
若いときからよく知っていますが、野球に対してすごく熱心で、こだわりが強い選手だなというのがダルビッシュに対しての私の印象です。球種のことをはじめ、体のことなどを研究している印象があります。一つのことに対して深掘りし「なんでこうなるのか」というところまで突き詰めて考えていると思いますし、メジャーに行っても、その辺は現在でも変わらずやっていると思います。私自身、ダルほどこだわってはやっていなかった部分もあり……。もっとしっかり向き合っていれば、長く現役生活ができたのかなとか思いますね(笑)。
ただ、ダルが本当にすごいと思っている部分は、年齢を重ねても、どんどん進化しているところなんです。野球が大好きな選手で、その中に執着心があり、探求心の上に集中力がある。しかも、毎年それなりの結果を残しながらいまだに、衰えをカバーする技術力を身に付けている。だからこそ、肉体の部分も衰えがあまり見えない。本来なら細かい部分などの力が落ちていくものですが、そこをトレーニングなどで、リカバリーしながら強化していくところなど、本当に素晴らしいと思いますね。
何度も言いますが・・・
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