準優勝した昨秋の明治神宮大会での活躍をはじめ、昨季終了時点ですでに野手トップ評価を得ているのは創価大の立石正広だ。ラストシーズンを迎えた今春も順調に歩みを進めている。球場にはNPB球団はもちろん、MLBの球団スカウトも視察に訪れるが、その姿をどのように見ているのか。 写真=田中慎一郎 
創価大・立石正広
GM自らが視察
これ以上ない結果でスタートした。東京新大学リーグ開幕を迎えた4月4日、創価大の立石正広が東京国際大戦(岩槻川通公園)で第1打席に1号2ラン。初球、高めに抜けた失投を逃さず左翼の防球ネットに突き刺した。ただ、佐藤康弘監督(創価大)が「当たり前っちゃ当たり前。全然びっくりはしていません」と言うように、開幕弾は序章に過ぎなかった。
26日からの流経大戦では3試合連続本塁打。28日の同3回戦では変化球に体勢を崩しながらも逆方向の右翼へアーチを架けている。今春に掲げる目標は、打率5割と2年春に記録したリーグタイ記録の5本塁打の更新。3カードを終えた時点で打率.321、4本塁打。残るは駿河台大戦(5月3日~)、共栄大戦(17日~)の2カードだ。
スカウトは立石をどう評価しているのか。リーグ開幕戦、ネット裏には日米12球団が集結し、計4打席に目を凝らした。「最初の打席の1球目をフルスイングできる、その対応力とパワーはすごい。あと足も速いなという印象」と語ったのは、
ヤクルトの
小川淳司GMだ。「早い段階で1回見たかった」と東北・関東地区担当の
押尾健一スカウトとともに球場へ足を運んだ。「内野手で右(打者)は貴重なので。ましてや長打が打てるので、非常に評価はされるんじゃないかな」と続ける。西日本の球団スカウトも・・・
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