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2025グラブ特集 堅守を呼ぶ相棒

<GLOVE GALLERY 特別版>スタルヒン、江川卓、野村克也...時空を越えて

 

先人たちの声に続き、野球殿堂博物館所蔵のかつての名手たちが使用していたグラブやミットの中から厳選した逸品、珠玉のコレクションをご紹介していこう。それぞれの“時代を感じ取ることもできるはずだ。
写真=BBM

ヴィクトル・スタルヒン[元巨人ほか/投手/1936-55]


 野球殿堂博物館に所属されている逸品の中でも、ひと際存在感を放っているのが300勝投手であるスタルヒンのグラブだ。190cmを超える長身を誇ったスタルヒンはグラブも特大サイズ。鍋つかみのように平たいつくりは時代を感じさせるものだが、ポケット部分を別革でつくっているという確かなこだわりも伝わってくる。

“昭和の怪物”江川卓のグラブはアディダスの「トレフォイルロゴ」がメインであるものの、隣にはデサントのロゴも縫い込まれている。当時は両社が制作をしていた。

江川卓[元巨人/投手/1979-87]


 MLB時代はウイルソンのグラブを使っていた野茂英雄は、日本では新日鉄堺時代からミズノのグラブを愛用。黒ベースに「Buffaloes野茂」の赤い刺しゅうが光る。

野茂英雄[元近鉄ほか/投手/1990-2008]


 希代の名捕手として名を馳(は)せた野村克也のキャッチャーミットはローリングス製。細部にまでこだわった重厚感のあるミットだが、南海時代の途中から西武での引退まではミズノのミットを使用していた。

野村克也[元南海ほか/捕手/1954-80]


 一方、同じミットでも伊東勤は厚過ぎないものを好んで使用していた。サイズは数ミリ、数グラム単位でメーカーにオーダーを出し、「ミットは体の一部」というほどわずかな感覚にも妥協を許さなかった。

伊東勤[元西武/捕手/1982-2003]


“今牛若丸”と称された守備の達人、吉田義男は、17年間の現役生活で使用したグラブは3つか4つ程度と言われている。部分的に綿を抜いて柔らかくするなど徹底的にカスタマイズする一方、破れた個所をミシンで縫うなど大切に使い続けた。

吉田義男[元阪神/内野手/1953-69]


 鉄人・衣笠祥雄のグラブはミズノの赤カップが印象的。内野手用としては大きめで外野手用に近いのは、三塁守備で強烈な打球に対応するためだろう。

衣笠祥雄[元広島/内野手/1965-87]


 時代は下って外野手は赤星憲広をピックアップ。赤い革の一部にメッシュ素材が使われているのが特徴だ。時代とともにグラブの素材も進化を遂げてきたことが分かる。

赤星憲広[元阪神/外野手/2001-09]

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