2002年に新人王を手にした青年は、45歳を迎えた今も第一線で腕を振っている。1年また1年と白星を積み上げていくと、ついに前人未到の領域へと足を踏み入れた。途切れることなく続く24年連続勝利。長きにわたり活躍できるのはなぜなのか。マウンド上での姿に、その理由が見える。 文=長谷川晶一 写真=宮原和也 
身長167cmと小柄ながら、厳しく険しい世界で強打者と立ち向かってきた
「燃えながら、冷静に」
(また今年も、この景色を見ることができた。甲子園のマウンド、一軍のマウンド、勝負できる場に戻って来られたんだな……)
今季初登板となる4月9日の
阪神戦。甲子園球場のマウンドに立った瞬間、
石川雅規はそんなことを思ったという。前日には
高橋奎二が見事なピッチングを披露してチームに勝利をもたらしていた。期する思いはさらに強くなる。
「やっぱり奎二があれだけのピッチングをしたので、“自分も乗っていかなきゃ”という思い。いや、“絶対に乗っていくぞ”という気持ちで、やる気満々でしたね。どんな試合でも、“燃えながら冷静に”って心掛けているけど、この日の登板は自分自身の2025年の開幕なので、やっぱりいつもとは違ってちょっと緊張感はあったかな」
プロ24年目、球界最年長選手であっても、やはり緊張感はある。いつまでも初心を忘れない。それもまた長くプロで生き抜くために必要なことでもある。そして、試合が始まる。
1回裏、いきなり味方のエラーで・・・
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