昨年の最下位から今年、西武が躍進した理由の一つだ。平良海馬が先発からクローザーに転向。背番号61が試合を締める役割を担うことで戦い方に安定感が出てきた。150キロを超える剛球に、あらゆる球種を駆使して勝利を呼ぶ右腕。最後にマウンドに立つやりがいなどを聞いた。 取材・構成=小林光男 写真=大泉謙也、BBM
※成績は6月22日時点、年齢は2025年の満年齢 
平良海馬[西武/投手]
22年には達していない
2年目の2019年に一軍デビューすると26試合に投げ、6ホールド。20年にはリーグトップの54試合に登板して新人王、21年は20セーブ、21ホールドをマークし、リリーフとしてキャリアを積むと22年には61試合登板で9セーブ、35ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝いた。その後は主に先発を務めたが、今年は首脳陣たっての希望でクローザーに専念することになった。 ──今年はリリーフに再転向しましたが、あらためて自分のどういった部分が評価されたからだと考えていますか。
平良 やっぱり、リリーフとして投げていた2022年の映像を見ると、我ながらすごいボールを投げていたと感じます。首脳陣の方も、僕に対してそのイメージを持っていて、再び中継ぎ、抑えをやってほしいということだったと思います。でも、現在はまだそこまで達していない。正直、周囲が求めていた姿とは違うと思うので、もっと状態を上げていかないといけないと考えています。
──平良投手は今特集のインタビューに登場する
R.マルティネス投手(
巨人)、
松山晋也投手(
中日)と違い、プロで先発を経験しています。
平良 リリーフのほうが先発と比べて単純に1試合で投げる球数も少ないですし、体的にはいいのかなと思います。原則、3連投もないですし、疲労や消耗度という点から見るとリリーフのほうが体に優しいですよ。
──さらに2投手と比べて違うのは球種割合です。マルティネス投手と松山投手は、ほぼ直球とフォークで抑え込んでいますが、平良投手は直球の割合は50%以下で、あらゆる球種を駆使しています。
平良 やっぱりストレートは、ほかの球種に比べると打たれてしまう球種ではあるので。そういった意味でカットボール、ツーシーム、スライダーも2種類を投げたりしますが、いろいろ投げ込んだほうがバッターも球種を絞れなくなりますし、いいのかなと思います。
──そう考えると2球種で勝負する2投手は……。
平良 単純にすごいと思いますし、それができるのは球速があるからこそ。狙われても打たれないストレートを投げるからできることでしょう。僕は今年、先発をやっていた影響か分からないですけどストレートの平均球速が落ちています(22年は155.4キロ、25年は153.1キロ)。変化球を駆使して丁寧に攻めていくことが今の僕には大事だと思います。
──現状の自分に合った投球スタイルだということですね。
平良 ただ、もっと平均球速が上がれば、僕ももう少しストレートの投球割合が増える。そうなれば簡単にファウルや空振りを取ることもできますし、そうしていきたいなとは思います。
──当然、シーズン中も球速を上げるためのトレーニングを積んでいる。
平良 ずっと、球速を上げることを目標にして練習していますし、バイオメカニクスによって状態の把握と今後どうしていくかという作戦をしっかり立てています。やり方は分かっているので、あとは・・・
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