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2025クローザー特集 “勝利の使者”の心得

<CLOSER INTERVIEW>巨人・R.マルティネスインタビュー 最後のアウトの責任「野球で27個あるアウトの中で、最後のアウトというのが一番難しい――」

 

現在、球界最強のクローザーと言っていいだろう。伝統球団へ新天地を求めた今季も、さらにすごみを増した姿で最終回のマウンドに君臨する。とはいえ、やるべきことに変わりはない。「一番難しい」と考える“最後のアウト”をもぎ取ること。勝利への責任を背負い、今日もマウンドへ上がる。
取材・構成=杉浦多夢 写真=桜井ひとし、BBM
※成績・情報は6月22日時点、年齢は2025年の満年齢



集中力を高める術


 中日で育成からはい上がり、20年シーズンの途中でクローザーを任されると、22年からの3年間は39セーブ、32セーブ、43セーブを重ねて2度の最多セーブに輝いた。まさに“守護神”と言うべき存在に成長を遂げた通算166セーブの右腕が、4年総額50億円以上という歴史的な大型契約で巨人に移籍したことがオフの大きなトピックとなったのは言うまでもない。新たな環境でもこれまでどおり、いや、それ以上とも言える鉄壁の安定感を発揮できているのは、中日時代からの変わらぬルーティンがあるからだ。

──ここまで素晴らしい投球が続いています。自分の中でも確かな手応えがあるのではないですか。

R.マルティネス(以下M) まずはこういうふうにチームがたくさんのチャンスをくれていることに感謝したいね。開幕当初は調子が今ひとつだった部分はあるんだけど、これまでのところは自分が自分に期待していたような結果を出すことができていると思う。それはやっぱり、春季キャンプから始まって、シーズンが開幕してからもしっかり練習を重ねることができているというのが、成果につながっているんだ。

──今季からジャイアンツに移籍しました。新しい環境へスムーズに適応できた要因はどこにあるのでしょうか。

M 移籍をして新しい環境になったと言っても、日本で長い時間を過ごしてきたからね。むしろ、これまでと何も変えずに、しっかりと自分のやり方というものを実行できているというのがひとつあると思う。もうひとつは、違うチームではあったんだけど、今一緒にプレーしているチームメートというのは、同じセ・リーグで昔から見ていたり、知っている選手が多かったからね。今年から新しいチームになったとはいえ、お互い顔を知っている選手が多かったから、やっぱりそのことがチームに順応する助けになったし、早く環境に慣れることができたんだ。その意味では同じリーグでの移籍というのは良かったと思う。

──それでは登板に向けての調整法も中日時代と変わらないのですか。

M 大きな違いはないね。中日時代からずっと同じだよ。変わらないルーティンで今もやっている。

──具体的に試合日はどんなルーティンで調整しているのでしょうか。

M 試合の状況というのは当然、モニターで確認しているんだけど、チームが勝っているか、負けているかに関係なく、とりあえず5回か6回くらいには一度ブルペンへ向かう。ストレッチとかをしたりして、体を動かすことで、いつでもすぐにアクティブな状態にできるように体を保つんだ。登板することになりそうだとなったら8回くらいに軽くキャッチボールをしながら、つくるってほどではないけど一度、肩を温める。9回がセーブシチュエーションになるとなったら、そこでしっかり肩をつくってマウンドに向かう、という感じだね。

──登板するときは何球程度で肩をつくるのですか。

M さっき言ったように、8回くらいにキャッチボール程度で投げるのは10球から15球くらい。そうやって肩慣らしをしておいて、いざ9回にマウンドへ行くとなったら・・・

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