「マイナビオールスターゲーム2025」に、ルーキー2人の出場が決まった。楽天・宗山塁は選手間投票、西武・渡部聖弥はファン投票&選手間投票での選抜である。大卒入団1年目から一軍不動のレギュラーとして躍動している裏付けとして、高校時代の取り組みが大きな影響を及ぼしている。2人は広島の超名門・広陵高校出身。学校・グラウンド・寮が同敷地内にある恵まれた環境で心・技・体を磨いた。人間的な成長なくして、技術の向上は望めない。教育者・中井哲之監督の下で過ごした3年間が基盤となっている。 
2023年12月末。明大・宗山[左]と大商大・渡部[右]は後輩たちと一緒に練習した。清風寮にも寝泊まりし、広陵高で学んだ中井監督[中央]の教えを注入した
楽天・宗山&西武・渡部「新人王争い」に注目!!
2025年のNPB在籍選手における出身校別ランキングで、広陵高は4位の14人。指導者(コーチ)も5人が名を連ね、ユニフォーム組以外のチームスタッフを含めて、多くの卒業生がプロ野球界で活躍している。引退後に要職へ就くのは、現役時代からの人望の厚さを証明するものだ。
■2025NPB在籍選手出身高校別ランキング 広陵高出身者は大学、社会人経由でNPB入りする傾向が高い。1990年から母校を指揮する中井哲之監督の指導方針から、家庭の事情を除き、大学進学が基本路線としてある。全寮制で「男を磨く」高校3年間を経て、大学4年間でさらに自立。人としての幅も広げてプロ入り。だからこそ、周囲から全幅の信頼を受けるのだ。

楽天・宗山は広陵高、明大を通じて主将を務めた。高校時代は1年夏、2年春[写真]の甲子園に出場した。3年夏は新型コロナ禍で甲子園をかけた地方大会が中止。悔しさをバネに、明大では東京六大学歴代7位の118安打をマークしている
昨年10月24日のドラフト会議で明大・宗山塁は1位入札5球団競合の末に、楽天に入団。大商大・渡部聖弥はウエーバー順である2位指名のトップ(全体13番目)で西武に入団した。

西武・渡部は広陵高、大商大を通じて副将を担い、高校時代は主将・宗山を側面から支えた。2年春のセンバツには三塁手として出場。大商大では関西六大学歴代最多タイの119安打を放った
2人は1年目から遊撃手、外野手のレギュラーとして一軍での出場機会を重ね、7月のオールスターを経て、さらに飛躍の予感がする。高校同級生による新人王争いにも、注目が集まるところ。将来的にはチームリーダーとして、球団の「顔」になるはずだ。
■2025年NPB選手広陵高出身者一覧 
※NPB通算成績は7月6日現在
■2025年NPBコーチ広陵高出身者一覧 【SCHOOL DATA】広陵高等学校 ●所在地/〒731-3164 広島県広島市安佐南区伴東3-14-1
●学校創立/1896(明治29)年
●野球部創部/1911(明治44)年
●学校長/堀正和
●全校生徒数/1449人(女子601人)2024年5月1日現在
●校訓/質実剛健
●建学の精神/教育は愛なり
●野球部部長/中井惇一
●野球部監督/中井哲之
●野球部主将/空輝星[外野手]
●野球部員数/164人(女子11人)
●グラウンド/学内の専用球場/左翼92m、中堅116m、右翼91m/全面土/照明あり
●室内練習場/学内のグラウンド隣接/25m×12m/全面人工芝
●合宿所(清風寮)/他の部活動、学生と共同
●主な卒業生/田部武雄(内野手・元
巨人)/
岩本義行(外野手・元東映ほか監督)/
白石勝巳(内野手・元広島監督)/
佐伯和司(投手・元広島ほか)/
原伸次(捕手・元広島ほか)/
定詰雅彦(捕手・元
ロッテほか)/
金本知憲(外野手・元
阪神監督)/
福原忍(投手・元阪神)/
佐竹健太(投手・元広島ほか)/
稲田直人(内野手・元
日本ハムほか)/
西村健太朗(投手・元巨人)/
白濱裕太(捕手・元広島)/
吉川光夫(投手・元日本ハムほか)/
土生翔平(外野手・元広島)