補強期間を終えて、各球団は残り50試合ほどのペナントレースを戦う。7月3日には上位3チームがゲーム差なしで並んでいたパ・リーグ。ソフトバンクと日本ハムが抜け出したが、依然として先が読めない。Bクラスに沈む3チームはもう負けられない。真夏の大反撃はあるか。 注)支配下選手登録の上限は70人。情報は8月3日現在。メンバー表の選手名の横は背番号、記号は○=新入団、◎=育成から支配下登録、△=NPB他球団から移籍 
リード守って抑えのマチャドへ。ブルペンの奮起が勝敗のカギを握る
補強がチーム事情を物語る。開幕から打線が活発だった一方で、5月の救援防御率は5.51。
吉田輝星、
宇田川優希、
小木田敦也とブルペンを支える面々がトミー・ジョン手術を受け、抑えの
平野佳寿も不振でファーム調整へ。5月9日まで首位に立ち、同月終了時点でリーグ2位と貯金を保ち続けるも、投打のバランスに不安が残った。
だからこそ先手を打った。5月30日に
中日から金銭トレードで
岩嵜翔の獲得を発表。交流戦からブルペンの一角を担い、8回・
ペルドモ、9回・マチャドにつなぐセットアッパーを務めて勝ち継投を確立した。すると、6月の救援防御率は3.29に良化。さらに7月30日には
横山楓、
入山海斗と2人の育成右腕を支配下へ。ともに球威ある直球とフォークを主体に三振を奪える投球が売りとあって、狙いは“ブルペン強化”と明確だ。
宮城大弥、
九里亜蓮、
曽谷龍平、
田嶋大樹と先発陣はある程度の計算が立つだけに、ウィークポイントを改善する手を打ってきた。
一方で、打線の勢いも陰りが見えつつある。3、4月は月間.282を記録して打ち勝ってきたが、5月に.240となると10勝10敗1分け。6月は.262で4つ勝ち越すも、7月に.241と再下降し、球宴を挟んで今季ワーストの6連敗も喫した。小技より強行策が目立つだけに、打てば勝つも、バットが湿れば敗戦──の傾向は否めない。
7月に入り
西川龍馬、
森友哉と主軸の故障離脱も響き、同22日には
紅林弘太郎も右肩痛で離脱と追い討ちをかけている。とはいえ、裏を返せば“上がり目”は十分。
大里昂生ら好機をつかむべく奮闘する面々に、前述の主軸が復帰すれば打線は再び強力に。西川、森ともに8月中の実戦復帰を目指し、紅林はすでにファームで出場を重ね、復帰は近い。野手は補強に頼らなかったのは“復帰組”がいるからこそ。勝負の夏、そして秋に“完全体”へ。強力打線の再形成で優勝争いに割って入る。
<B担選定>争いの行方を左右するキーマン 山下舜平大
剛腕復活で勢いを オープン戦で腰痛が再発し、開幕直前で無念の離脱となったが、患部の順調な回復ぶりを示して7月に実戦復帰。
岸田護監督も8月中の一軍登板を示唆している。先発ローテに厚みが増せば、戦い方も安定する。最速161キロを誇る剛腕が復活して白星を積めば、チームに勢いを与えるのは間違いない。(AT)
オリックスバファローズ 2025支配下選手リスト
【投手】
00A.エスピノーザ、11山下舜平大、12
東晃平、13
寺西成騎、14宇田川優希、15
椋木蓮、16平野佳寿、17曽谷龍平、18宮城大弥、19
山岡泰輔、20
阿部翔太、21
山崎颯一郎、22九里亜蓮、23吉田輝星、26
齋藤響介、28
富山凌雅、29田嶋大樹、35
古田島成龍、△40岩嵜翔、42A.マチャド、45東山玲士、46
本田仁海、47山口廉王、48
東松快征、49
片山楽生、◎52横山楓、56小木田敦也、57
山田修義、58
井口和朋、59L.ペルドモ、60
本田圭佑、66博志、◎68入山海斗、93
佐藤一磨、94
川瀬堅斗、95
才木海翔、96
高島泰都、98
権田琉成 【捕手】
2
若月健矢、4森友哉、32
福永奨、37
石川亮、44
頓宮裕真、50山中稜真、62
堀柊那 【内野手】
5
西野真弘、6
宗佑磨、9
野口智哉、10
大城滉二、24紅林弘太郎、25
内藤鵬、30
廣岡大志、31
太田椋、34
横山聖哉、54ジョーダン・
ディアス、64大里昂生、67
中川圭太 【外野手】
0
渡部遼人、7西川龍馬、8麦谷祐介、27
元謙太、33
杉澤龍、○36E.オリバレス、38
来田涼斗、39
池田陵真、41
佐野皓大、61
茶野篤政、65
福田周平、99
杉本裕太郎 【移籍】なし
【退団】なし