補強期間を終えて、各球団は残り50試合ほどのペナントレースを戦う。優勝、またはAクラス死守へ、8月以降をどのようにして臨むべきなのか。セ・リーグは阪神が首位独走中。残る5球団は混戦模様になってきた。 注)支配下選手登録の上限は70人。情報は8月3日現在。メンバー表の選手名の横は背番号、記号は○=新入団、◎=育成から支配下登録、□=NPB復帰 
投手陣の奮闘にどう打線を応えさせるか。指揮官の悩みは深い
リーグ連覇を狙って大型補強を敢行したものの、思わぬ大苦戦を強いられている。
戦前から
阿部慎之助監督が「バッテリー中心の補強。『守り勝つ野球』というのは変わらない」と語っていたチームのストロングポイントは維持されている。
戸郷翔征がスランプに陥ったのは誤算だったが、
山崎伊織がエース級の働きを見せ、F.
グリフィン、
赤星優志も安定した投球で先発ローテとして機能。
西舘勇陽の台頭もあって戸郷の不振を感じさせない布陣を保つことができている。
リリーフ陣は盤石だ。新加入の
R.マルティネスは「球界最強守護神」の名に違わぬ力を発揮し、セットアッパーに回った
大勢、復活した
中川皓太らとともに強固なブルペンを形成。現役ドラフトで加入した
田中瑛斗も“火消し”で存在感を見せている。シーズンに入ってからも
山田龍聖や
菊地大稀を支配下復帰させ、量の面でも不安はない。
首位の阪神に大きく水をあけられた最大の原因は、得点力不足にある。痛かったのは5月上旬の
岡本和真のアクシデントによる負傷だ。1試合平均得点は離脱前の3.19から以降は2.65と激減し、17勝13敗1分けで阪神と並び首位だったチームが、離脱以降は29勝35敗2分けと失速した。
増田陸や
泉口友汰の台頭はあったものの、トレードで獲得した大砲候補の
リチャードは安定感に乏しく、E.
ヘルナンデス、新助っ人のT.キャベッジも期待どおりの働きはできず。四番の代役は見当たないまま時は過ぎ、7月31日には攻守の要だった
吉川尚輝までもが腰痛のために出場登録抹消となった。指揮官の「みんなでつなぐ意識を持ってやるしかない」という言葉を、これまで以上に地道に実行していくしかないだろう。
ただし、裏を返せば「エースと四番の復活」という最大級の上がり目はある。戸郷はようやく復調気配。あとは四番の帰還を起爆剤に、シーズン最終盤の勝負に持ち込みたい。
<G担選定>争いの行方を左右するキーマン 岡本和真

岡本和真[内野手]
四番の力は必要不可欠 良くも悪くも、四番の代わりが誰にも務まらないことは証明されてしまった。すでにフリー打撃で快音を響かせ、8月「中」の復帰見込みは「上旬」へと上方修正。アクシデントによる故障離脱までは32試合の出場で打率.308、8本塁打、25打点とキャリアハイを狙えるペースだっただけに、得点力アップへの期待は高まる。(S)
読売ジャイアンツ 2025支配下選手リスト
【投手】
11
田中将大、15大勢、17西舘勇陽、19山崎伊織、20戸郷翔征、26
今村信貴、28
高橋礼、29F.グリフィン、30
近藤大亮、31赤星優志、33K.
ケラー、36
馬場皐輔、41中川皓太、45田中瑛斗、46又木
鉄平、47
森田駿哉、48
田中千晴、49A.
バルドナード、53
高梨雄平、57宮原駿介、58
船迫大雅、62
横川凱、63
泉圭輔、◎64山田龍聖、65
石川達也、66
平内龍太、◎68菊地大稀、90石田充冴、91
堀田賢慎、92R.マルティネス、◎95
戸田懐生、97
井上温大、99
京本眞 【捕手】
10
甲斐拓也、22
小林誠司、24
大城卓三、27
岸田行倫、37
郡拓也、67
山瀬慎之助、94
喜多隆介 【内野手】
00
湯浅大、0
増田大輝、2吉川尚輝、5
門脇誠、6
坂本勇人、23石塚裕惺、25岡本和真、32浦田俊輔、35泉口友汰、40
中山礼都、△52リチャード、60荒巻悠、61増田陸
【外野手】
7
長野久義、8
丸佳浩、12
萩尾匡也、13T.キャベッジ、38
岡田悠希、◎39M.フルプ、42E.ヘルナンデス、43
重信慎之介、44佐々木俊輔、50
オコエ瑠偉、51
浅野翔吾、□54
乙坂智、59
若林楽人、◎69
笹原操希、◎96
三塚琉生、◎98
鈴木大和 【移籍】55秋広優人、64大江竜聖
【退団】なし