現役最強打者。その呼び名はもはや揺るがない。日本ハム時代から卓越した打撃センスで安打を量産し、ソフトバンク移籍後は長打力まで加わって、まさに鬼に金棒。わずか2年で主要打撃タイトル3つをすべて獲得した。安打製造機が語る、高打率を生み出す思考法とは──。 取材・構成=壁井裕貴 写真=兼村竜介、湯浅芳明
※成績・情報は8月31日現在 打率3割は最低限
昨季パ・リーグ唯一の打率3割(.314)を記録し、初の首位打者を獲得。近藤が規定打席に到達したシーズンは計7回、そのうち6回が3割超えを果たしている。2017年には6月途中まで打率4割(.407)を記録し、球界に大きなインパクトを与えた。今季はケガの影響もあり規定打席に到達していないが、ほかの打者が苦しむ中で、当たり前のように高いアベレージを残している。 ──打率3割に対して近藤選手はどう考えていますか。
近藤 日本ハム時代は「3割を打ちたいな」という感情はなく、とにかく首位打者のタイトルを獲りたかったです。だから打率は3割2分、それ以上を打たないと、年によりますが首位打者を獲ることはできないとずっと思っていました。
──2023年にホークスに移籍してから長打が増えていますが、打撃に対する考え方は変わりましたか。
近藤 変わりましたね。ホークスに来てから、長打を意識した打撃スタイルになりました。その中で、打率は3割、出塁率は4割を最低限と考えています。
──高い打率を残すためには、四球がすごく大事になってくると思います。四球へのこだわりや意識を教えてください。
近藤 おっしゃるとおりで、打率だけを残すなら、四球はかなり大事になってきます。毎試合毎試合、調子がいいわけではありません。調子が悪いときに四球を取ることで、いかに打数を減らせるかを意識しているところはあります。
──その中で近藤選手は通算成績でも三振数より四球の数が多いです。シーズンによりますが、総じて四球のほうが多い特徴があります。やはり、三振と四球に対するバランスは特に意識されているのですか。
近藤 そこはまったく意識していません。ただ、三振はダメだと思っています。バットに当ててなんとかしたい。バットに当てさえすれば、何か起きる可能性は高くなります。三振だと何か起こる可能性は低いですから。
──23年に打撃スタイルが変わった際は、「長打を増やすためにある程度の三振は仕方ない」と三振に対する考え方が変わったように見えました。今はどう考えていますか。
近藤 23年は打撃スタイルの転換期だったので、ある程度は仕方がないなと割り切っていました。ただ・・・
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