指導者としての経験不足が不安視されたものの、就任1年目から「優勝」という最高の結果を残した。百戦錬磨の岡田彰布前監督が残した財産は大きかったが、常に先を見据え、冷静かつ積極的な采配なくして、チームの快進撃はなかったはずだ。 文=高原寿夫(日刊スポーツ) 写真=BBM 今季唯一にして、最悪の状況を迎えていたころのことだった。6月17日の
ロッテ戦(甲子園)の試合前。指揮官・藤川球児がシーズン初の行動を取った。試合前練習が行われている時間。一塁側ベンチに腰を据えたのである。
それまで練習時に監督が取る行動パターンは、外野か内野へ移動しながら選手たちの動きをじっと見つめる、そういう様子がほとんどだった。
「いや、暑いでしょ。もう。別にそれだけですよ。ベンチにいたら涼しいから」 たまたま近くにいたこちらは「どうしたの? 珍しいね」と聞いた。すると球児は笑ってそう言いながら、雑談を始めたのである。
今年は「観測史上最も暑い夏」だそうだ。確かに猛暑は続く。その日も従来なら・・・
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