9月7日、2リーグ制になってから史上最速で7度目のリーグ優勝を果たした阪神。その最後のマウンドには、2023年にも同じように最後を締めくくった守護神がいた。球団史上初となる2度の胴上げ投手を経験した左腕が、2度の優勝を振り返った。 取材・構成=椎屋博幸 写真=兼村竜介、BBM 
2年ぶり7度目の優勝では、9回を3人でピシャリと抑え、捕手の坂本と抱き合った
1度目は感動をもらい2度目は実感なし
──リーグ優勝、おめでとうございます。やはり1度目と2度目は感情的に違いますか。
岩崎 ありがとうございます。うれしさは同じでも、感情は少し違いますね。優勝するまでの道筋は違うわけですから。
──まず1度目の感情を教えてください。
岩崎 何事も初めてだった。これがすべてではあります。(18年間)ファンをずっと待たせていましたので、やっと達成でき、ファンの喜びを見て感動をもらいましたしね。
──岩崎選手は、2014年に入団してから23年の優勝の間に最下位(18年)も経験されています。
岩崎 そうですね。そのあと22年には開幕9連敗もありました。そういうなかなか優勝にたどり着けない部分もあったので、そこでやっと優勝できたという感情もありました。僕の野球人生の中で優勝をした経験が今までなかったんです。個人的にはそれがうれしかったです。それと慎太郎(
横田慎太郎、元阪神)のことも(23年7月18日死去)。いろいろなことが僕たちの背中を押してくれていましたね。あのときはそうは感じなかったですが、こうなる流れだったんだなあ、と思いますね。
──翌年に連覇できずに、今季を迎えたわけです。
岩崎 今季は監督が
藤川球児監督に代わったことも大きかったですし、(優勝が)できるうち、狙えるうちにもう一度、獲りたいなと。昨季の悔しさもある中で、優勝できたのは、僕にとっても、タイガースにとっても大きな優勝です。
──今季は特に独走での優勝でしたが、思いどおりの絵を描きながら優勝へと進んでいったのでしょうか。
岩崎 いやあ、そこは……開幕当初、どこかで波はくるだろうな、と。実際に交流戦では7連敗も経験し、勝ち切れませんでした(8勝10敗)。そこだけが苦しんだのかな。それ意外は想定内で進んでいきました。
──想定内だからこその達成感というものはありましたか。
岩崎 実は今回の優勝は、まだ実感できてない部分があります。まだシーズンが続いている、というのもあり、次の目標があること(日本一)をどうしても考えてしまいますね。ただ(藤川球児)監督を胴上げできてよかったです。そのために自主トレ、キャンプからすべてがスタートしていますので。
自分のエゴでの選曲 最後まで迷う中で決断
──阪神史上7度の優勝で、2度の胴上げ投手を経験したのは岩崎投手しかいません。しかし、どちらも自分の登場曲ではありませんでした。
岩崎 そうですね、どちらも僕のお願いでした。この話は長くなるかなあ(笑)。(藤川)監督が現役を引退するときに・・・
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