常時150キロ台のストレートを投げ込む高出力が魅力。世代を代表する本格右腕として評価を受けている。9月にはU-18日本代表の一員として国際大会で躍動。手応えを得るとともに、取り組むべき課題も知った。さらなる高みを目指すとき、磨いた技術と思考が道しるべとなる。 取材・文=相原礼以奈 写真=福地和男 
代名詞の速球のみならず、カットボール、スプリットなど変化球の評価も高い。U-18W杯後もレベルアップに努める
初の国際大会で得たもの
高まる注目の中でも気を引き締め、地に足を着けて今を過ごす。「高校球界No.1右腕」の呼び声高い健大高崎高・石垣元気は、目標としてきた「高卒ドライチでプロ入り」の実現へ、自身を見つめ直している。「日々の練習もしながら、(球団スカウトとの)面談が入ってきているので、そこでしっかり話せるように準備もしています。ドラフトは、楽しみっていう気持ちが一番強いです」。
9月に沖縄県内で行われたU-18W杯の日本代表に選出され、準優勝に貢献した。4回途中からリリーフ登板したアメリカとの決勝では、3回2/3を無安打1失点。トラックマンの計測で最速157.9キロをマーク。持ち味である質の高い直球がさえ、「指に掛かったストレートは世界でも通用すると感じた」と手応えを口にしていた。
同戦の投球を、石垣は「自分的にも一番いいんじゃないかというくらいの感覚で投げられていたので、そのスピードは出ていると思いました。試合を重ねていくにつれて、マウンドにも、雰囲気にも慣れていったので、(球速が)出たのかなと思います」と振り返る。昨年冬から磨いてきたカットボールも有効に使って打者を翻弄し、武器の一つとした。
自身初の国際大会だった。「世界のレベルを知ることもでき、自分が今どのレベルにいるかもだいたい分かってきた。いい経験ができました」と収穫を口にした。その一方で、「まだまだ、自分の力のなさというか……そういうのを感じた大会でもありました」。次のステップへ、課題も明確になった。「思ったよりもバランスよく投げられず、コントロールにばらつきがありました。フォームもそうですし、いろいろな面でバランスよく投げるということをもう一回、見直していかなきゃと思います」。
W杯本番前に行われた、大学日本代表との壮行試合も貴重な場となった。9回表に救援し、ドラフト上位候補のひしめく大学日本代表打線を相手に1回1失点。二死から山形球道(立大)、繁永晟(中大)の連続二塁打で失点するも、続く四番・
松下歩叶(法大)を空振り三振に取って被安打2、2奪三振の内容だった。「決めにいった球でも、当てるのがうまいので、どうしても三振は取れないという場面があった。そこで、レベルの高さを感じました」と実感を口にする。
同世代をけん引する大学生投手からも刺激を受けた。特に気になる存在は、以前から動画で投球を見ることがあったという仙台大3年の159キロ右腕・佐藤幻瑛だ。石垣の後、9回裏に登板して、3者連続空振り三振で締める圧巻の投球を目の当たりにした。「常時150キロ台の中盤を投げる、自分と似たタイプ。ジャパンのチームメートが『手元で伸びてくる』と言っていたので、そういうピッチングが自分も理想だなと思います」。
同じ高校生で注目している選手には・・・
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