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<スーパーヒーローの原風景>ドジャース・大谷翔平 世界を席巻する二刀流

 

花巻東高を卒業後、日本ハムで5年プレー。NPBで投打にわたって強烈なインパクトを残し、2018年に海を渡った。MLBで衝撃を与え続ける圧巻のパフォーマンス。そのルーツは、生まれ育った岩手にあった。
文=佐々木亨 写真=BBM

高校3年9月のインタビューで、将来の選手像を色紙に書いた。目標設定が明確だった


伸びやかな性格


「翔平」の名は、岩手県の奥州平泉にゆかりの武将・源義経をイメージして「翔」を、そして、平泉の地名と、「平穏で自然と生きてほしい」という両親の願いから「平」の字を使って名づけられた。大谷翔平の生き方に触れると、いい意味で「計算していない」ところがあるように見える。こと野球になれば、変化を恐れず、常に技術を追求する。自らが進化するためには何が必要か。最善策を探しながら、グラウンドに立つ。

 ただ、彼の生き方としては、計算して物事を判断するのではなく、本能の赴くままに、体の奥底から湧き出てくる内なるものに純粋に従う。両親の願いのごとく、ある意味、自然体で生きているように思えるのだ。

 伸びやかな性格、そこにある感覚や感性は、幼少期から過ごした岩手の環境と無関係ではないのかもしれない。大谷の両親は、幼いころから彼の考えを優先して、おおらかに育てた。「叱った記憶がほとんどない」とは父の徹さんだ。両親はいつだって、末っ子である翔平を温かく見守り続けた。子を持つ親なら誰もが抱く感情かもしれないが、我が子への深い愛情を持って育てた。決して過保護ではない。息子にそっと寄り添う両親の姿勢が、大谷の伸びやかな性格につながったと言えるだろうか。高校の進路先を決めるときもそう、何かの決断に迫られたときはいつも息子の意思を尊重してくれた両親の存在は大きい。

言葉が持つ力


 大谷が持つ感性を引き出しながら・・・

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