57勝79敗7分け、借金22に終わった苦しみの2025年。その戦いぶりは、勝利を願うファンの目にどう映ったのか。登場してくれたのは『キングオブコント2024』王者である、『ラブレターズ』の溜口佑太朗さん。勝つ喜びも知る男は、負けが込む中でも、奮闘する選手に明日への希望を見ていた。 取材・構成=小林篤 写真=高原由佳 
ラブレターズ・溜口佑太朗[お笑い芸人]
単独首位の喜びも一瞬 いいところ探しに奔走
“タラレバ”を言っていいのなら、開幕戦に
山田哲人選手、
塩見泰隆選手、
村上宗隆選手の3人がそろっていたら……。これまで何度も番組で順位予想をしてきましたけど、もちろん
ヤクルトが1位。「ベストメンバーがそろえば、ぶっちぎりで優勝できる」と言ってきた中で、開幕前に離脱。これだと言うことがなくなっちゃう(苦笑)。3人も抜けるのは非常事態、想像していませんでした。だからこそ、若手が目の色を変えてポジションを獲りにいってほしい、そんな気持ちがありました。
結果は5年ぶりの最下位。2年連続Bクラスの次はAクラスという周期が続いていましたから、今年はやってくれる! と勝手に思っていて。下馬評こそ高くはなかったですが、今年は解説陣があたふたする姿が見られるんだと。
これまた“タラレバ”になりますが、開幕戦ですよね(3月28日の
巨人戦。7回終了時で5対0とリードも延長10回サヨナラ負け)。勝っていたらどんな世界線だったんだろう。でも、
奥川恭伸選手が初の開幕投手。3人の離脱の悲しさを払拭してくれるのは奥川君だと思っていましたし、「ウチには奥川がいるんだぞ」って。ようやく大役を任されたのはうれしかった。ただ、東京ドームで開幕3連敗。これが野球の難しさなんですかね。
でも、次のカードは神宮で
広島に2連勝(1戦目が雨天中止)。皆さん覚えていますか? 僕が本拠地開幕戦(4月2日)で始球式をしたんです! ここで勝てば“勝利の女神”になれる。始球式で勢いづけられたら、ファンとしてこれ以上うれしいことはない。3連敗中でしたが、お笑いの感覚で言えばフリはできていて「あとは美味しいところを取るだけだぞ」と。試合は8回に3点差を追いついて、延長10回にサヨナラ勝ち。あれは完全に僕の勢いが乗り移りましたね(笑)。
シーズン序盤の思い出と言えば……、4月11日に単独首位になっているんですよ(373日ぶり)。主力が離脱してもやれる、逆境に強いヤクルトが見れる! ただ、5月31日にリーグ最速30敗。長いシーズン、負けが込む時期はある、そういった波は必ず来るんだと心構えはしていました。でも・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン