侍ジャパンの連覇への道──。その最初の条件が、日本人メジャー・リーガーの出場可否にあるのは明らかだろう。アメリカを筆頭に各国でメジャーのスーパースターたちが参戦を表明する中で、戦力的に並び立つには彼らの力は必須だ。大谷翔平は出場を表明したものの、野球は1人ではできない。侍ジャパンの命運を握るであろう残る日本人メジャーの動向、“夢のオールスターキャスト”が実現する可能性を探っていく。 写真=Getty Images、BBM ※情報は11月30日時点 
大谷翔平[投手兼DH/ドジャース]
2025MLB成績 打者/158試合172安打55本塁打102打点20盗塁、打率.282
投手/14試合1勝1敗0S0H、62奪三振、防御率2.87
最初にして最大の条件
侍ジャパンにとって最大の朗報がもたらされたのは現地時間11月24日、日本時間で同25日のことだった。大谷翔平が自身のインスタグラムを更新し、「日本を代表して再びプレーできることを嬉(うれ)しく思います」という一文を綴ったのだ。
来年3月に開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参戦の表明。日本代表が配されたプールCの開幕日である3月5日まで残り100日に合わせ、再び日の丸を背負う覚悟を示した形だ。
ある意味で当然の帰結と言える。アメリカ代表としてア・リーグMVPのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)やナ・リーグのサイ・ヤング賞であるポール・スキーンズ(パイレーツ)が出場する大会に、日本の看板どころか「大会の顔」となり得る大谷が不在であることは考えられなかった。何より、WBC制覇を果たした2023年の優勝会見で「3年後のWBCに出たいか」と問われ、「出たいですね」と即答していたからだ。
「僕自身が一定のレベルに居続けるというのが条件だし、そうなるように最善の努力を毎年したいなと思う」と言葉を続けていたが、23年はエンゼルス、24年からはドジャースに移籍して3年連続でリーグMVPを満票で受賞。投手としては右肘手術があって停滞を余儀なくされたものの、今季は二刀流復活を果たしてバットでも自己最多の55本塁打をマークするなど、「一定のレベルに居続ける」どころか、誰もが認める世界最高の選手の1人へとさらなる進化を果たしている。
大谷の出場表明を受けて、侍ジャパンの
井端弘和監督はすかさず「大谷選手が日本代表のために再びともに戦ってくれることをうれしく思うし、日本でまた大谷選手のプレーが見られることは、ファンの皆さんにとって非常に大きな楽しみが増えたと思う。WBC連覇に向けて、日本の野球ファンの皆さんがワクワクするようなチームづくりに努めていく」とコメントを出した。
二刀流出場の可否についてはドジャース球団と慎重に議論していく必要があるかもしれないが、2度目の連覇を目指す井端ジャパンにとって、「大谷参戦」という最初にして最大の「連覇の条件」をクリアすることに成功した。
あらためて侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を果たした第5回大会のWBCから、まもなく3年が経過しようとしている。前回大会は大谷を筆頭に、投手陣のリーダー格だった
ダルビッシュ有(パドレス)、メジャー移籍1年目の
吉田正尚(レッドソックス)、侍ジャパン初の日系選手として
ラーズ・ヌートバー(カージナルス)と4人のメジャー・リーガーがメンバー入り。カブスの
鈴木誠也はケガの影響で出場を辞退したものの、いずれも存在感のある活躍を見せて世界の頂点に立った侍ジャパンの戦いをけん引した。
さらに前回大会のメンバーには
山本由伸、
佐々木朗希(ともにドジャース)、
今永昇太(カブス)、
松井裕樹(パドレス)と、現在はメジャーの舞台で活躍する投手も含まれ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン