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2026大志を抱くルーキーズ

<フレッシュマンの誓い>伊藤樹(早大→楽天)×田和廉(早大→巨人)対談 魂を込めて投げ続ける

 

早大のW右腕が楽天巨人にドラフト2位でそろって指名された。東京六大学現役最多の通算22勝を誇るエース・伊藤樹と、トミー・ジョン手術を乗り越えて復活した守護神・田和廉。投球スタイルも歩んできた道のりも異なる2人に宿るのは「一球入魂」の精神だ。ワセダでの4年間の学びを支えに、プロで新たなスタートを切る。
取材=杉浦多夢 構成=中野聖己 写真=矢野寿明

伊藤樹[左、早大→楽天2位/投手]、田和廉[早大→巨人2位/投手]


対照的な2人がともに指揮官から学んだ「一球入魂」


 3年春からの早大3連覇の原動力となった伊藤樹は、不動のエースとして黙々と腕を振り続けた。サイドから150キロ超の剛球を投げ込み2年春に神宮デビューを飾った田和は、右肘じん帯断裂でトミー・ジョン手術。1年以上のリハビリを経てリリーフとして復活した。お互いの存在を刺激に成長できた4年間だった。

──仮契約、新入団選手会見などが終わり、プロ入りの実感は湧いてきましたか。

伊藤 だいぶ実感が湧いてきました。僕自身、楽天のユニフォームは楽天ジュニア以来2回目になるので、懐かしさもあり、プロになれたんだなと。

田和 東京ドームでのファンフェスタで初めてユニフォームを着て、ファンの皆さんがジャイアンツの一員として迎え入れてくださった実感がすごく湧きました。

──大学時代はお互いにどんな投手だと見ていましたか。

田和 樹は1年生のころから試合でずっと投げ続けて、いろいろ考えてリーグ戦への準備をしていた。調子の良し悪しはあったと思うんですけど、開幕にしっかり照準を合わせて取り組んでいた姿は尊敬していました。自分自身のことを一番理解して取り組んでいるのは、4年間そばで見ていて伝わってきましたね。

伊藤 田和は2年のときにケガをしたところからスタートしている。1年以上もリハビリに費やす経験を僕はしたことがないので、投げられないもどかしさや痛みもあったと思うんですけど、リハビリからよくここまで腕を振って投げられるようになったなと感心のほうが強いです。田和は見て分かるとおり、変則に近いサイドからあれだけの強くて速いボールに加え、シンカー、スライダー、カットボールなども器用に投げられる。豪快に見えるんですけど、小さい変化も大きい変化も投げられるかなり器用なタイプ。そこの感覚がすごい。

田和 樹は中学のころからピッチャーとしての完成度、すべての能力が高いイメージ。そこは今も変わらないですけど、大学で一番感じた部分は、メンタル面を重要と考えていること。どう抑えるかを頭と心で考えているところを学ばせてもらった。隣で一緒に野球をやっていたから感じたものなのかなと思います。

伊藤 ピッチングはメンタルが8割ぐらいだと思っています。どういう心づもりで何を投げるかを大事にしていますね。技術は手段や方法でしかないです。

田和 自分は集中し過ぎると周りが見えなくなったりするんですけど、樹は集中しても周りが見られて、考えながらも自分の熱い気持ちを持ってピッチングに体現できる投手。

伊藤 メンタル面は、小宮山(小宮山悟)監督からほとんど教わりました。(「学生野球の父」と称される飛田穂洲氏の教えである)「一球入魂」の言葉にあるように魂を込めて投げれば打たれない。信じがたい話ではあるんですけど、本当に打たれないんです。割り切りや冷静さも教えていただきました。高校のときはそういう熱い心を、僕はあまり持っていなかったので。

田和 自分も技術よりマウンドに立つまでの準備をどうするのかなど、本当にいろいろ教えていただきましたね。

──野球を離れたら、2人はどんな大学生ですか。

田和 樹は普段は大学生っぽい普通の大学生。よく後輩と一緒に・・・

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