クラブチームで3年間プレーしたあと、「縁とタイミング」で入社した王子で結果を残した。21年ぶりの優勝に貢献した都市対抗では橋戸賞受賞。いかなる環境下でもストイックに突き進んだタフネス右腕が、プロの世界でも躍動を誓う。 文=小中翔太 写真=矢野寿明、桜井ひとし 勝負の社会人4年目
クラブチームから企業チームに移籍すると、気迫あふれる投球で21年ぶりとなる都市対抗優勝に大きく貢献、準々決勝からは3連投で胴上げ投手となった。2025年の社会人野球の主人公の一人である、王子の九谷瑠が激動の1年を駆け抜けた。
大阪大谷大卒業後は、名古屋名物のみそかつを中心としたとんかつ専門店「矢場とん」が運営するクラブチーム「矢場とんブースターズ」で3年間プレーした。当時のスケジュールはハードなもので、午前中に練習し夕方からホールスタッフとして働いた。午後10時に勤務を終えてからジムに向かい、就寝するのは日付が変わってから。翌日も早朝に起床してグラウンドに向かうという毎日だった。「与えられた環境の中でやっていたので、しんどいっていうのは特になかったです。自分で決めて入社したので、それが成長につながったと思います」。球速は150キロを超え、2年目の全日本クラブ選手権で準優勝するなど実績を残した。
だがNPBの舞台には届かない。3年目のシーズンを終えた昨年オフ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン