第3回WBCの東京ラウンドでMVPを獲得した井端弘和監督から、全幅の信頼を受ける。「僕の中で一番タイミングが取りづらい。ちょっと嫌」と最大級の評価。平良海馬、石井大智、松井裕樹と想定されていた救援陣が相次いで出場辞退。日本の「救世主」として、期待が高まる。 取材・構成=岡本朋祐 写真=高原由佳 
2月23日、ソフトバンクとの壮行試合[サンマリン]後、投手陣の登板機会確保のため、特別練習として2イニング追加。松本は1回無失点と、慣れ親しんだ背番号「66」を着け、安定感抜群だった
本隊で始動の意図
プロ入り11年目の昨シーズン、最優秀中継ぎ投手のタイトルを初受賞した。51試合登板で防御率1.07、39ホールド。阪神との日本シリーズでも5試合中4試合に救援して2ホールド1セーブで、甲子園では日本一の胴上げ投手に輝いた。満を持しての侍ジャパン初出場である。 ──初選出の率直な感想をお願いします。
松本 実際に選ばれるかどうかは分からないところでしたけど、選出の連絡を受けたときは素直にうれしかったです。ずっと出場したいという思いを持っていましたので。
──松本投手にとって「侍ジャパン」とは、どういう位置付けでしょうか。
松本 各チームの実力者、日本のトップの人たちが集まる集団だと思います。
──試合終盤での起用が予想されます。
松本 代表入りすることを想定して、1月の自主トレも例年より早く体をつくってきましたし、どこで投げてもいいような状態に仕上げ、侍ジャパンの合宿に合流してからも調整してきました。大会本番で最高のパフォーマンスができるよう、心と体の準備をしてきたつもりです。
──昨季は阪神との日本シリーズ第5戦で胴上げ投手。侍ジャパン強化試合と、11月中旬までシーズンが続きました。
松本 例年になく長く投げていた分、体を休める期間は短くはなったんですが、コンディション的に問題はありません。
──2月のソフトバンクキャンプはS組でした。調整が一任される立場にもかかわらず、2月1日から宮崎で、チーム本隊として動いた意図はどこにあったのでしょうか。
松本 シンプルに、サポートしていただける方がこちらのほうが多いので。ずっと何年も見ていただいているスタッフがいますし、ブルペンでボールを受けてくれる捕手もいます。総合的に、チームとして始動したほうが良いと考えました。段階を踏んで、強度を上げていきました。
──投手が直面するWBC仕様のボールについては、アジャストできていますか。
松本 強化試合以降もWBCの使用球でキャッチボールをしていました。日本の使用球とは質が異なり、ちょっと滑る感覚はありますけど、ちゃんと揉(も)めば、そこまで気にならないと思います。
──強化試合で初めて実戦で経験した、ピッチクロックへの対策はいかがですか。
松本 強化試合前の練習では意識してやっていましたけど、結構、しんどかったんです。ファウルとかは起きないので、ずっと同じテンポで投げ続けることになるので……。ブルペンでは・・・
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