2026年、横浜DeNAベイスターズは15年目を迎える。その間、チームは大きな進化を遂げてきたが、当事者たちはどう感じていて、生かしているのか。22年にコーチとしてチームに復帰し、その流れを受け継ぐ形でバトンを受け取った新指揮官は、攻撃力というチームの強みを生かしながら、バッテリーを軸とした守備力と組織力の強化を掲げる。データと感性の双方を武器に、長く遠ざかるリーグ優勝へ挑む。その思いと今季の戦い方を聞いた。 取材・構成=早川大介 写真=大賀章好、横山健太、BBM 結果は求められるもの
現役時代は捕手として数々の経験を積み、2022年からはコーチとしてチームを支えてきた。DeNA15年目の節目を迎えた今季、新たな指揮官となった相川監督は、すべてをチームに注ぎ込む。 ──横浜DeNAベイスターズとなって15年目を迎える今年、監督に就任されました。
相川 正直なところ、15年目に自分が監督になったということよりも、横浜DeNAベイスターズになる前の1998年から長く優勝することができていないという現実のほうが頭にあります。2022年に横浜DeNAベイスターズに戻ってこさせてもらって4年がたちましたが、十分に優勝できる戦力があると感じていますし、実際そうであると信じています。自分がというよりも、今ここまでベイスターズ全員で、選手、コーチも含めたチームスタッフとつくり上げてきたものは何も変わることはないので、あとはシーズンの中で、どう戦っていくのか、どう戦力を整えていくのかということが一番自分の仕事だと思っています。もちろんDeNA15年目というのもありますが、それを置いておいても、絶対に優勝したいという思いです。
──22年にベイスターズに戻ってこられましたが、それまで現役では
ヤクルト、
巨人でプレーし、巨人ではコーチもされました。戻ってきてどういうところにチームの変化を感じましたか。
相川 まず、“現場だけではないな”というところが一番感じた部分でした。最先端のテクノロジーを含め、すべてを活用してこのプロ野球を運営していく、戦っているということを感じました。巨人でコーチをしているときに話には、少し聞いていたこともありました。とはいえ、やっぱり中に入って感じたことは、たくさんの新しいものに挑戦している、トライしているというところには少し驚きはありました。
──コーチとして戻ってきて、最初にそうした最新のテクノロジーやデータ分析を活用するのは、違和感のようなものはありましたか。
相川 いや、本質は特に変わりはありませんから。本質はゲームを勝つためにそのデータをどうやって反映させていくのか。もちろん最新のもので精度は上がっていますが、まるで未知のものという感覚ではなかったです。自分自身、キャッチャー出身なので、打者と対戦する際にはありとあらゆる情報を駆使して、本当に些細(ささい)なことでも活用していくポジションでしたから。そういう考えに対しては、もともと親和性があったというか、特殊なものを使っているような感覚はありませんでした。
──去年、
山本祐大選手は、
本誌で連載していただいたコラムの中で、何気なく目に入った打者のネクストバッターズサークルのちょっとした仕草さえも利用するということを書かれていました。
相川 そうですね。それが多分、日本の捕手文化というか、大事にされてきたものなのだと思います。そうしたことが一切ないのであれば、それこそAIにすべての配球を任せればいいだけですし、何もやることはない。スポーツという観点で考えるのであれば、選手たちには自分の感性というものは大きく使ってほしいですし、だからこそ感動が生まれると思います。自分の感性、そしてデータを含めたすべてを駆使して戦っていくというイメージではあります。
──今年から監督に代わって、やることも変わっていると思いますが、一番大変だな、やりがいがあるなと感じるのはどういったところでしょうか。
相川 やっぱり全体のチームづくりというか、雰囲気づくりから、言葉の選び方であったり・・・
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