入団1年目、球団初のクライマックスシリーズ進出から、歓喜の輪の中心で味わった2024年日本シリーズ制覇まで、変わるチームをマスク越しに見つめてきた。だからこそ、28年ぶりのリーグ制覇に向けて今、もう一度、変わるときだとひしひしと感じている。 取材・構成=早川大介 写真=大賀章好、横山健太、BBM 強くなる過程を見てきた
それまで下位に甘んじてきたチームにおいてプロ入り直後から出場機会をつかむと、1年目にはクライマックスシリーズ(CS)を経験。そこから強くなっていくチームを扇の要から見つめてきた。果たして、何がチームを変えてきたのか。 ──入団してからこれまで、自身のチームの変化をどのように感じていますか。
戸柱 個人としての変化は、やっぱり体つきも変わりましたね。入団当時はヒョロヒョロでしたから(笑)。ただ、一番はチームに対して何とか貢献したい、何とか勝ちたい、優勝したいという思いです。それが年々強くなってきています。もちろん入団したときからありましたけど、年を重ねるごとに、まだまだうまくなりたい、チームのために、何とか良くなるようにという思いは強くなってきています。
──その理由は愛着もあると思いますが、どこから来ていると感じますか。
戸柱 入団1年目にチームが初めてCSに進出して、そこからプロ野球人生がスタートしました。チームはそれまで、なかなか勝てない時期もあった中で、CSを経験してAクラスの常連となり、優勝を争えるように変わっていく。その変化を一番見てきた自負がありますから。
──そのチームの変化というところは、具体的にどんなところで感じていますか。
戸柱 僕は2016年入団で、前年の15年は6位、それまでも勝てない時期が続いていました。1年目から試合に出させてもらいましたが、その当時はチームもファンの皆さんも優勝というよりは「まず3位に入ってCS」というような風潮があって、その年に3位になることができた。だけど、それでもまだ「優勝」という言葉はあまり出ていなくて、「またAクラスに入ろう」という空気でした。そこから16年、17年、19年と定期的にCSに出場するようになり、そのたびに全員の目標が上がっていって、「Aクラスは当たり前、絶対入らなきゃダメだよね」となり、優勝を目指す人が増えていった。そうやってハードルがどんどん上がっていったのは、1年目からマスクをかぶらせてもらっていた僕が一番感じていると思います。
──16年にCS初出場を決め、一つの目標が達成されたことがきっかけに。
戸柱 そうですね。それにプラスして、ファイナルでは
広島に負けましたが、ファーストを
巨人に勝って突破できた。翌17年も3位でCSに進出しましたが、このときは
阪神、広島を破って日本シリーズに進出できたことは、段階的に良かったと思います。チームとしても・・・
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