入団6年目の2016年、背番号を「7」に変更した。かつては「26」「8」を着け、外野手に専念する決意の表れだった。そんな24歳の若武者がリーグ優勝に貢献、日本シリーズでのサヨナラ満塁弾は今も伝説だ。今季、5年ぶりに古巣復帰。10年前の歓喜を回顧しながら、V奪還を目指す熱き思いを語る。 取材・構成=多田まりや 写真=高原由佳、BBM 
今季4月4日のオリックス戦[エスコンF]で、逆転3ランを放った直後の6回。守備に就く際にファイターズファンの声援に応えた
分岐点となった仙台3連戦
2016年のファイターズ優勝を語るうえで「西川遥輝」は欠かせない存在である。攻守走の三拍子そろった頼れるリードオフマンとして、同シーズンは138試合に出場し、リーグ2位の打率.314、同3位の41盗塁をマーク。さらに外野手部門のベストナインにも選出され、文句なしの大活躍を見せた。 ──21年以来、5年ぶりに
ヤクルトからファイターズに復帰し、かつての在籍時とは、ユニフォームも本拠地も変わりました。心境の変化はありますか。
西川 もともといたファイターズとは、また違うチームになっているので、新鮮な気持ちでプレーできているなと思います。ユニフォーム、球場、監督、チームメートも当時とはガラッと変わっているので、なんだか、新しいチームに来たなという不思議な感覚ですね。
──改めて、2016年シーズンを振り返ると、どういうチームでしたか。
西川 投打ともにバランスが取れていて、外国人選手も本当にいい活躍をしていました。各選手の役割が明確になっていて、それを個人個人が責任を持って、全うしたシーズンだったかなと思います。
──リードオフマンという立場で、西川選手の役割は言うまでもなく、打線を活気づけることだったと思います。
西川 あの年の序盤はあまり状態が上がらずに、スタメンから外されたりという中で、6月ぐらいから徐々に調子が上がっていきました。その中で、チームの15連勝とかもあって、11.5ゲーム差を逆転することができたのは、すごく印象に残っているシーズンだなと思います。
──苦しい時期があったわけですね。
西川 その当時は24歳でまだ若くて、でもどこかにやらなきゃいけないという自覚も持っていた。そこに、シーズン序盤、チームもなかなか勝てない、自分も活躍できてないっていうのは、ちょっともどかしさはありました。
──6月18日には首位の
ソフトバンクと最大11.5ゲーム差をつけられての3位。現実として相当、離されたわけですが、当事者としてはどのような心境でしたか。
西川 優勝をあきらめたりすることは、まったくないんですけど、今振り返ると、本当によく逆転できたなと感じます。6月19日から7月11日にかけてのあの15連勝がなければ、絶対にあり得ない勝ち方だと思いますね。
──15連勝しているときのチーム内の雰囲気は、イ
ケイケだったわけですか。
西川 実は、あれよ、あれよという感じで進んでいって。チームメートみんなが、そんなにプレッシャーを受けずにやっていたかなという記憶はあります。
──相当な勢いがあったわけですね。
西川 本当に・・・
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