今大会のWBCで一躍脚光を浴びた。両親がルーツを持つブラジル代表として出場し、2試合、計8イニングを投げて無失点。昨秋の日本選手権王者・ヤマハ入社5年目を迎える長身サウスポーは、「信じられるボール」を手にして野球を始めたころからの夢へと突き進む。 取材・文=佐々木亨 写真=菅原淳 
沢山優介【評価】A 【選手タイプ】井川慶[元阪神ほか]、マルチ 【MAX】151キロ 【変化球】チェンジアップ、スライダー、カーブ、スプリット
国際大会を通じて成長
沢山優介が発する言葉の一つひとつには自信がにじむ。
「結果も出てきて自信がついてきましたし、調子の波が少なくなった」
2022年にヤマハに入社して以来、初めて大舞台で確かな結果を出したのは昨年11月に行われた社会人野球日本選手権大会でのことだ。
NTT東日本との準決勝。1点リードで迎えた6回裏から二番手としてマウンドに上がった沢山は、150キロに迫るストレートにチェンジアップを中心とした変化球を織り交ぜ、2イニングをパーフェクトピッチング。2つの三振を奪いながら無失点に抑えた。のちに優勝するヤマハにとっても、そのピッチングは一つの分岐点だったと言える。
「昨年の日本選手権のマウンドから自分のボールを信じて投げられるようになりました。大舞台で初めて活躍できて自信になりましたし、自分は良い球を持っていると再認識できた。どう調整していくかということも含めて、あの試合でのピッチングは、その後のWBCでも生きました」
南米ブラジルにルーツを持つ両親の下、静岡県浜松市で生まれ育った沢山は、これまでブラジル代表として何度も国際大会を経験してきた。今年3月に開催された第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では4度目の招集。自身初となる本戦のマウンドでは、のちに4強進出を果たすイタリアとの一戦で先発して4回無失点。イギリス戦でも先発した沢山は、同じく4回無失点に抑えて世界にその名を残した。
「ブラジル代表に合流してからコンディションが良かった。気候の変化もあって、多くのことでイレギュラーなことがあったんですが、そういう中でも自分の体を理解して、体に刺激を入れながら、自分自身をコントロールできた。技術的にもうまく調整できた。イタリア戦では、自分のボールを信じて投げられた。たまたまではなく、しっかりと狙って出した結果でした」
普段から耳にする音楽を聴き、リ
ラックスした状態で大会を過ごした・・・
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