60年来の阪神ファンであるタレントのダンカン氏。多くの場面、多くの選手を熱烈応援してきた愛ある視点で、歴代選手を振り返り、現布陣への思いを語る! 取材・構成=椎屋博幸、相原礼以奈 写真=BBM 
「守備の“絵”が浮かぶ人が、いい選手だと思います!」着用のレプリカユニフォームは今年の春季キャンプバージョン
色あせないレジェンド
阪神で語り継がれる名ショートと言えば、1953〜66年にレギュラーを張った
吉田義男さん。『牛若丸』って言われてすごかったと。でも俺が阪神を見始めたのは小学校1年生の67年ころで、なんか当時、ヨッさんはセカンドを守っていたという印象がありました。今回、その年のレギュラーが「二塁・吉田」「遊撃・藤田(
藤田平)」だったと知って、やっぱり! と思いました。
それ以前だと、62〜67年ころにライトを守って『鉄仮面』ってあだ名だった
藤井栄治さんに聞きましたが、「鎌田(
鎌田実)さんがめちゃくちゃうまいんだよ」って。どういうふうにうまいのか聞いたら、「ダイビングしてセカンドベースの後ろを捕るとかじゃないんだよ。捕らないんだよ」って。どういうことかと言うと、捕れる打球でも、捕るとランナーは三塁に止まっちゃう。だから「この当たりだったら捕らない」と。外野に抜けても、外野手の肩がいいから(本塁で)刺せる。そう思ったら捕らないんだと。その一瞬の判断。それを聞いたときは「すげえな、プロって」と思いましたね。
自分の目で見てきた選手では、確かに藤田さんはうまかったというか、リズム感があってソフトでしたよね。バッティングも、守備とやっぱり連動している部分はあると思いますが、軽く前さばきでポーンっていうバッティングをして、広角に打てた。性格もソフトで、現役時代は、音楽で言ったらワルツの感じがしましたね。その人がのちにノムさん(
野村克也氏)や新庄(
新庄剛志)さんとケンカして、『鬼軍曹』になるのは、ちょっと当時はイメージが湧かなかったですけどね(笑)。
その藤田さんと(74〜77年ころ)二遊間を組んだのが
中村勝広さんですか。本人もすごく真面目な方ですけど、軍隊のような感じがする人ですよね。体型は細いんですけど。守備もきちんとしているし、この人もバッティングが連動していて、構えを見ると力が入っているようなんだけど、絶対に食らいついていくような感じだったかなぁ。先頭打者ホームランを結構、打っているんですよね。「俺が切り込まなかったらいけない」みたいな感じでした。
その前(69〜70年ころ)に組んだ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン