夏の甲子園出場をかけた地方大会は、高校球児にとって集大成の場である。高卒でのプロ入りを目指す高校生は、人生を左右する最終アピールの舞台だ。各球団のスカウトは全国各地にいる対象選手の大会日程を隅々までチェックし、スケジュールを組んでいく。ラストチャンスで自身初の聖地を目指す有力プレーヤーを掲載する。 取材・文=高橋昌江 
攻守走三拍子そろい、バランスの良さが持ち味。スピード感あふれるプレーで魅了する[写真=小河原友信]
勉強熱心で一生懸命
台湾出身の
許定捷は、日本の野球に魅せられ、攻守走に磨きをかけてきた。「自分は台湾にいるとき、日本のプロ野球を見て、甲子園を見て、日本野球の雰囲気とか選手の気持ちとかが好きになりました。試合の雰囲気を自分で体験したいなと思いました。甲子園に行き、(高校を)卒業したらプロ野球選手になりたいです」。
1年秋からベンチ入りし、主に「六番・中堅」で出場。地区予選では全3試合で安打をマークし、打率.500を残したが、レベルが上がる県大会では1、2回戦ともに安打を放つも途中交代。一関学院高に敗れた準々決勝は代打から出場したが、無安打に終わった。
「雪は初めて。最初はきれいだと思いました。慣れたら、めっちゃ寒い」
岩手で雪かきをしながら過ごした初めての冬。技術はもちろん、長靴を履いての雪上ランニングやウエート・トレーニングに励んだ。
関口清治監督は・・・
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