甲子園1枠をかけた熊本大会は7月4日に開幕する。昨夏の代表校・東海大熊本星翔高は第4シードで2回戦から登場(同14日、熊本商高と大津高の勝者)。初の2年連続出場を目指す同校には、不動の「一番・遊撃手」がいる。投手としての能力もあり、獅子奮迅の活躍が期待される。 取材・文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎、BBM 
センターラインの軸であるショートストップに、強いこだわりを持つ。陽奈汰[ひなた]は「太陽のように、輝いてほしい」との名前の由来がある
成長できる環境
2023年夏。中学3年生・
福島陽奈汰は進路で「悩んでいた」と明かす。福岡県出身。東北、近畿の甲子園常連校へ進む選択肢もあった中で「最終的には九州でプレーしたいと思いました」と、東海大熊本星翔高へ入学する決意を固めた。同夏の熊本大会で「一番・遊撃」で躍動していたのが、
百崎蒼生(
阪神)だった。
「進路先を固めたのは、ちょうど甲子園を決めた時期で『素晴らしい選手だな』と思って見ていました。事前に見学をさせていただいたのですが、自主性を重んじており、自分次第で成長できる、この環境に惹かれた部分が大きかったです」
福島も尊敬する先輩と同じステージに立った。2年夏の甲子園。北海高との1回戦では「一番・遊撃」で5打数3安打、4得点と打線の起点となり、夏4回目の出場で悲願の甲子園初勝利を挙げた。県岐阜商高との2回戦で惜敗(3対4)も、福島は2打数1安打(2四球、1犠打)と活躍した。1点を追う9回裏一死走者なしからは、意地の中前打を放っている。
「チームとしても追い込まれた場面で一本出せたのは収穫でした。甲子園は小さいころから憧れていた舞台。緊張よりも、1回戦で1回表の第1打席に立って以降は、あの雰囲気に慣れ、プレーしやすかったです。結果を残せたのは自信になり、またプレーしたいと思った場所です」
50メートル走6秒1で、遠投120メートルの身体能力。右の強打のショートストップであり・・・
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