昨夏、2年生エースとして全国の頂点に立った。侍ジャパンU-18代表に2年生で唯一選出され、U-18W杯に出場した。世代をけん引するトップランナーとして走ってきたが、最後の夏を前に、困難と向き合っている。すべてを成長の糧としていく。 取材・文・写真=仲本兼進 
沖縄大会は6月13日に開幕した。沖縄尚学高は沖縄水産高との2回戦で初戦突破。末吉は七番・DHで出場し、5打数2安打でチームの勝利に貢献
笑顔までの過程
「まずは、バッティングを見てください!」
そう語った
末吉良丞の表情には悲壮感などみじんもなかった。背番号「10」で最後の夏を迎えているとは思えないほど、その笑顔は自然体だ。だが、この明るさにたどり着くまでの道のりは決して平たんなものではなかった。昨夏の甲子園。沖縄尚学高の2年生エースとして初優勝に導いた左腕は、今夏も夏連覇を目指す中心にいるはずだった。末吉が直面した過酷な試練は、今春の甲子園での一戦にさかのぼる。帝京高とのセンバツ1回戦。末吉は最速147キロの真っすぐと、新たに習得したチェンジアップを駆使し、7回まで無失点。しかし1点リードの8回、失策や四球が絡んで逆転を許し、夏春連覇の夢は初戦でついえた。試合後、末吉は「勝てる投手は、味方のミスを自分でどうにか抑えるもの」と言い訳せず「追い込んでから三振が取れないところが敗因。フィニッシュボールに磨きをかけたい」と課題を示し、夏へのレベルアップを誓った。
その言葉どおり、4月上旬のU-18日本代表候補強化合宿では・・・
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