週刊ベースボールONLINE

2026埼玉西武ライオンズ特集 獅子が挑む王座奪還

【SPECIAL STORY】西武・栗山巧&中村剛也 25年目も前だけを向く“骨牙”が貫く矜持

 

数々の栄光を築いてきたレジェンドコンビ“骨牙”は今、若手育成を優先するチーム事情の中で、ともに二軍生活を送っている。それでも二人は現実を嘆くことなく、磨くべき技術を追い求め、一軍で再び力を発揮する日へ準備を続ける。その揺るがぬ姿勢は、プロ野球という競争社会の厳しさと、第一線で生き抜く者だけが持つ矜持を映し出している。
取材・文=伊藤順一 写真=BBM

二軍暮らしでも手を抜くことなく野球と向き合っている栗山[左]、中村剛


競争という現実


 ライオンズ一筋25年。長らく球団を支えてきた栗山巧中村剛也は現在、二軍で静かにバットを振り続けている。レジェンドにも、競争という現実は平等に訪れているのだ。

 2001年のドラフトで2巡目指名を受けた中村剛と、4巡目指名の栗山。同じ高卒同期入団の二人は、ともに25年目のシーズンを迎えた。栗山は今季を「締めくくりの年」としており、8月30日の楽天戦(ベルーナ)で引退試合が行われることが先日、球団から発表された。

 ラストイヤーとなる今季は4月18日に一軍昇格し、代打として10試合に出場。9打数1安打、打率.111の成績を残し、5月25日に出場選手登録を抹消された。ただ、引退試合まで残り1カ月余りとなった現在も、ファームでは動作解析担当のアナリストと意見を交わしながら打撃フォームの改善に取り組み、技術への探究心を失っていない。

 栗山は現状についてこう語る。

「技術の追求? まずそこが第一ですね。そして、それが一軍の舞台でどういうふうに発揮できるのか。それを今やっている。(出番は)来るかもしれないし、来ないかもしれない。ただ、そこは必ず一定の準備をしっかりしながらやっているところです」

 そして、こうも続けた。

「まず自分の技術をしっかりと高める。それをどう今のチームに還元できるか、また試合を決められるように、一段上げていけるようにしていきたい。『今年限り』と言っているので、ゆくゆくはやってきたことの技術というのを、同じことは(実践)できないかもしれないですけど、分かりやすい言葉で伝えられるようになったらいいですし、何らかの形でチームに還元できればと思っています。こっちも二軍の選手とか一軍の選手とかを見ながら、いろいろ勉強もさせてもらっている。だから、技術の追求はやめられない。まだ現役やし、しっかり技術を追求して、それが一軍の投手に対して通用するか、やっていきたい」

 現役最後のシーズンを迎えても、視線は過去の実績ではなく・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング