
熾烈な競争がチームを強くし、球団史上初の交流戦優勝へとつながった。互いを認め、高め合う若獅子たち。その挑戦は、リーグ制覇へ向けて、これからも続いていく
「強くなるために、変わらなければ」と、変革を求めて精力的に動いてきた球団の姿勢が見事に花を咲かせはじめている。2023年から25年まで5位、最下位、5位と3シーズン連続で低迷した現状を受け、昨年オフ、
桑原将志(元
DeNA)、
石井一成(元
日本ハム)をFAで獲得した。同年にFA選手二人を獲得したのは球団史上初の、ある意味“チャレンジ”だった。その意図を、
広池浩司球団本部長は次のように話した。
「成長のスピードを上げるためには『競争』がキーワード。実績のある他球団の選手に入団してもらって成長を促したい。これからどんどん強くなっていきたい」
チームスローガンには『打破』を掲げ、昨季の「守り勝つ野球」から「打ち勝つ野球」へと明確にシフトチェンジ。FA補強に加え、台湾プロ野球のCPBLで本塁打王、打点王獲得の実績を持つ
林安可、昨季メジャー・リーグでプレーした
アレクサンダー・カナリオらも獲得し、チーム改革の本気度を証明した。
「レギュラーは白紙」と
西口文也監督も明言し、求めた『競争』は効果てきめんだった。これまでは若手の台頭次第だった感のある定位置争いが、突如FA選手や世界基準を知る選手とのハイレベルの勝負をつきつけられたのである。既存選手たちは目の色を変えて自らの居場所を死守すべく練習に励んだ。
なかでも躍進を見せたのが
滝澤夏央だ。昨季は5打席足りずに規定打席に届かない悔しい思いをしたが、自己最多の125試合出場の経験を今季にも大いにつなげている。序盤こそ打撃不振に苦しんだが、「打てない時期も、守備など自分のできることで貢献することを心掛けた」。昨季の経験で学んだ「試合に出続ける術」を実行し・・・
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