昨季まで3年連続Bクラスに沈んだライオンズは、なぜ再び勝てる集団へと変わり始めたのか。その答えは、あるキーワードにあった。昨季からチーム改革を主導する鳥越裕介ヘッドコーチのもと、首脳陣はミスを曖昧にせず、課題をチーム全体で共有する文化を浸透させてきた。その意識改革こそが、西口ライオンズ復活の礎となっている。 
ベンチから戦況を見つめる鳥越へッドコーチ[写真=大泉謙也]
妥協を許さない姿勢
ライオンズを変えたのは奇策ではない。「凡事徹底」という、ごく当たり前の積み重ねだった。その改革の旗振り役となったのが鳥越裕介ヘッドコーチだ。昨季、
西武とは縁のなかった外部から招へいされた男だった。
投手以外のレギュラー8ポジションが「すべて白紙」という状況でスタートした昨春のキャンプ。鳥越ヘッドは外部の視点からチームの課題を鋭く見抜いていた。
「野手に関しては少し子どもっぽいというか、しっかり意思統一もできていない。決まり事もあやふやだな、と。戦う集団としては少し幼さを感じました」
鳥越ヘッドの目には、ライオンズは「戦う集団」として未成熟に映っていた。だからこそ、「できること、当たり前のことをしっかりやっていこう」という“凡事徹底”をチームに浸透させていった。いつしか染み付いてしまったぬるま湯体質からの脱却へ向けて、改革のメスが入れられた。
しかし昨季は、交流戦以降に選手個々の体力不足が露呈。7月は5勝16敗1分けと急失速し、交流戦終了時点で貯金6だったチームは優勝争いから脱落。最終的に借金14のパ・リーグ5位に終わった。
鳥越ヘッドは、その失速の要因についても・・・
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