伝統球団で日本球界に復帰することを決断した。6月17日の契約合意、翌18日の入団会見を経て、7月19日の東京ドームでの中日戦で移籍後、初登板初勝利。以降も先発ローテーションの一角として左腕を振っている。2年ぶりのV奪回へ向け、後半戦の切り札となる。 取材・構成=杉浦多夢 写真=兼村竜介、佐藤真一、桜井ひとし(インタビュー)
※成績・情報は8月2日時点 決断の理由
2024年オフにポスティング制度を利用して中日からナショナルズへ移籍。昨季は2度の先発を含め23試合に登板したものの、今季はメジャーでの登板はなく、マイナーでの日々を余儀なくされていた。果たして、自分は求められているのか。その中で、大きな熱量を持って獲得を望んだのが巨人だった。求められる中で野球をするために、新たなホームでの大歓声を力に変えながら、優勝に向けたチームのピースになることを誓う。 ──約1年半ぶりのNPB復帰となりました。生活面を含めて気持ちに何か変化はありますか。
小笠原 特別に何か変わったことはないですね。治安は間違いなくいいのかもしれないですけど、日本だから特に羽を広げるということもしていないですし、球団から求められているものがありますから、そこにしっかり100%のパフォーマンスで応えたいという気持ちで毎日を過ごしているだけです。
──調整の仕方などにも変わりはないのでしょうか。
小笠原 チームが変われば求められるものも違いますし、チームの雰囲気も変わります。そもそも名古屋と東京でもそれぞれに街の雰囲気がありますし、アメリカは文化も全然違うわけですから、いろいろなニュアンスが変わってくる。そういうものを感じながらやっています。
──そうした意味でジャイアンツというチームの雰囲気はいかがですか。
小笠原 (中日で同僚だった)ライデル(
ライデル・マルティネス)がいてくれたので、チームにスッと入ることができたような感じで本当に感謝しています。現役ドラフトができたり、他球団から移籍するということが活発化しているので、ジャイアンツ一筋ではない選手も多いじゃないですか。僕が考え過ぎていただけというのはあるかもしれないですけど、チーム自体にそうした雰囲気があったので助けてもらうことができました。
──ジャイアンツにはどのようなイメージを持っていたのでしょうか。
小笠原 やっぱり伝統のある素晴らしい球団です。それだけに、少し構えてしまっていたところがあるかもしれません。どうしても実際に見たわけでもないのに話だけを聞いて想像してしまうことがあるじゃないですか。すんなり入ったというと、ちょっとおこがましいですし、今も環境に慣れることに一生懸命なんですけど、いざ入ってみたらいろいろな選手が本当に優しく話し掛けてくれました。
──あらためてNPBに復帰するにあたり、ジャイアンツへの入団を決断した理由を聞かせてください。
小笠原 正直に言えば2Aにいる選手を獲るチームはないだろうという心構えだったんですけど・・・
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