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夏に輝いた伝説の高校球児 甲子園アイドルの記憶

【夢舞台の記憶】静岡商高・大野健介 達成感と新たな目標 “ほほ笑み王子”の甲子園「単純に野球を楽しむ気持ちでした」

 

2006年夏の甲子園に出場した、古豪・静岡商の2年生エース左腕。マウンドで見せる柔らかな笑顔から「ほほ笑み王子」と注目された。早大、ヤマハでも活躍し、今年ハヤテベンチャーズ静岡ジュニアの監督に就任。甲子園、そして豊富なプレー経験からつながる現在地について聞いた。
取材・構成=相原礼以奈 写真=BBM

マウンドで笑顔。自然体で野球を楽しむことで力を発揮した


笑顔で立った聖地


――当初、甲子園はあまりリアルな目標ではなかったそうですね。

大野 現実的には「(県)ベスト8ぐらいには入れるかな」という感覚で高校野球は始まりました。親の転勤で中2の夏に静岡に来たので静岡の高校がまったく分からず、中3の夏に静商が県大会の決勝に進んだのをテレビで見ていたこともあり、親にも相談して進学先を決めました。

――2年春からエースに。

大野 1年冬の練習が当時、半端なく走るということで有名で(笑)。「体力があったほうが生き延びられる」と一生懸命取り組んだ結果、春になって球が変わった実感がありました。球速も127〜8キロから、134キロくらいまで上がったと思います。一つ上にいいピッチャーが2人いたことも刺激になり、競争を頑張る中で成長できたと思います。

小柄な体格ながら、キレのある直球と変化球を武器に観衆を沸かせた


――2年夏は静岡大会を制覇し甲子園へ。振り返って印象深いことは。

大野 力も経験もある3年生が引っ張ってくれていました。足が速い、守備がうまい、バントもできる選手が全ポジションにいて、どの打順からでも足を絡めて1点を取っていく野球ができていましたね。初めて甲子園のマウンドに立ったときは、ふわふわしていて、地に足がつかないような。テレビで見てきた場所に自分が立っていることに、最初は現実感がなくて。初回をゼロで抑えてようやく地に足がついてきて、ゲームに集中できた感じでしたね。

――試合中、笑顔が絶えない姿から「ほほ笑み王子」とも。周囲の注目は当時どう感じていましたか。

大野 当時は全然、何も意識していませんでした。周りの注目は今思うとありがたいことですけど・・・

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