2006年、突如として現れたひとりの高校生が、世の中をブームに巻き込んだ。甲子園を終えてもその勢いはとどまることを知らなかった。その一部を写真とともに振り返る。 「ハンカチ王子」の始まり
2006年8月、夏の甲子園。熱闘が繰り広げられる場に似つかわしくない爽やかな仕草をする一人の高校生が現れた。試合中のマウンド、一般的にはユニフォームの袖などで汗を拭う選手が多いなか、早実のエース・斎藤佑樹は丁寧に折りたたまれた青いハンカチを取り出し、額の汗をぬぐった。その何気ないワンシーンがテレビ中継で何度も映し出され、「爽やか」「王子様みたい」と話題になっていく。
勝ち進むたびに全国放送の時間も長くなり、ワイドショーや情報番組でも連日のように特集が組まれた。女性ファンや子どもたちまで夢中になり、高校野球を見始めた人も少なくない。誰が呼んだか「ハンカチ王子」という愛称は瞬く間に全国へ浸透。高校球児がプレーだけでなく、その立ち振る舞いまで注目されるのは極めて異例だった。
ちなみに、このとき斎藤が使用していた青いハンカチは大阪のメーカーが製造した市販品で、価格は1枚400円ほど。大会前にはすでに販売終了となっていた商品だったが、甲子園で注目を集めたことでメーカーには問い合わせが殺到。「同じものが欲しい」という声が相次いだ。
伝説の決勝の視聴率は「29.1%」と「23.8%」
「ハンカチ王子」の愛称が全国的に定着した8月20日、駒大苫小牧との決勝は国民的な注目を集めた。前年まで夏2連覇中の駒大苫小牧と、悲願の初優勝を目指す早実。甲子園球場は超満員となり、チケットを求めるファンが早朝から列をつくるなど、大会屈指の熱気に包まれた。
斎藤は先発、対する「北の怪物」
田中将大は3回途中からリリーフとしてマウンドへ。高校球界を代表する二人のエースによる投げ合いは・・・
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