球団創設50周年を戦い終えた1986年のシーズンオフ、中日は三冠王を3度獲得した主砲・落合博満をロッテからトレードで獲得した。仕掛け人は新監督の星野仙一。巨人移籍を土壇場で阻止して見せた。名古屋だけでなく、日本中に激震が走った電撃トレードの顛末。 写真=BBM 
入団発表で固い握手を交わす星野[左]と落合。当時39歳と33歳
事実上のトレード志願
1986年の中日は2年連続の5位に沈んだ。3年目の
山内一弘監督は成績不振を理由に7月に休養、
高木守道守備コーチが監督代行としてシーズンを戦い抜いたが、オフに入ると満を持して星野仙一が39歳の若さで新監督に就任した。
「覚悟しとけ!」
選手たちに何かひと言、と促された血気盛んな青年監督は、そう言って口元を引き締めた。目指したのは、ぬるま湯体質からの脱却。選手には厳しさと激しさを求め、チームを戦う集団へ変貌させると意気込んだ。それでもこの年、優勝を飾った
広島、僅差で2位に終わった巨人との力の差は否めなかった。
86年は両リーグで三冠王が誕生したシーズンでもあった。
阪神のバース、ロッテの落合博満。バースは2年連続2回目、落合は2年連続3回目の偉業達成。2年連続2位から4位に終わったロッテは
稲尾和久監督が続投すると思われたが・・・
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