ドラフト会議での選手獲得はチームづくりの根幹でもある。両監督のドラフト戦略や、そのポリシーはなんであったのか。元スカウト部長の回顧録。 取材・構成=牧野正 写真=BBM 
星野監督1年目のドラフト1位は地元・享栄高の近藤真一[右]。自らクジを引いて5球団競合からものにした
将来性か即戦力か
野球は打ち合いで勝つ確率よりも、守り切って勝つ確率のほうが高い。一流打者でも3割ですから。長いシーズンを考えれば投手力があり、失点が少ないチームが上位へ行く。しかも広いナゴヤドームを本拠地とするチームです。星野監督、落合監督ともにその考えは同じで、その戦い方もよく分かっていました。ナゴヤドームが誕生したとき、星野監督から「これからはこの広いドームに合った選手をしっかり獲ってくれ」と念を押されたものです。
星野監督からは「いいか、今だけ勝てばいいんじゃない。スカウトはチームの5年先、10年先も考えるんだぞ」と言われていました。シーズン中もよく話し・・・
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