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2026ドラフト特集 超高校級の逸材【日の丸を背負った高校球児】

智弁学園高・杉本真滉(投手) 背番号1の背中「高いレベルの中で野球がしたかったので、覚悟を決めました」

 

春のセンバツ甲子園で準優勝。智弁学園として悲願の全国制覇を目指した夏は、奈良大会3回戦で敗退した。酷暑の夏、コンディション調整の難しさに直面。失意の時を過ごしたが、次のターゲットへ前を向いた。NPB各球団の高評価は不変である。台湾での国際舞台は、プロ入りを目指す上で貴重な時間となった。
取材・文=沢井史 写真=三野良介

奈良県五條市内のグラウンドで鍛練を重ねてきた。ドラフトはあくまでも通過点。プロの世界で活躍することを主眼に置いている


甲子園に残した記憶


 今春のセンバツでは全5試合に登板。42回を投げ防御率1.71の快投で準優勝に貢献した。1回戦は前年秋の東北大会優勝校・花巻東高。甲子園経験豊富な赤間史弥古城大翔萬谷堅心の中軸に許した安打は、萬谷の1本のみ。ピンチになるほどギアを上げ、打者に向かっていく姿が印象的だった。杉本真滉にとって甲子園初勝利で、勢いに乗った。

「花巻東は強打者ばかりで怖かったですけど、逃げずに最後まで勝負できたことが良かったです。一番良かったのは花咲徳栄との準々決勝でした。全体的にまとまっていてゾーンで勝負できました」

 2回を終え1対8のビハインド。3回表から救援すると、7回3安打無失点に抑え、味方の大逆転劇(12対8)につなげた。中京大中京高との準決勝では1失点完投(2対1)。大阪桐蔭高との決勝は大会規定の「1週間500球」の球数制限により、上限131球までしか投げられない条件で先発した。7回途中、球数制限まであと3球に迫った128球で7失点降板。最後は力尽きる形となったが、甲子園のファンに強烈な記憶を残している。

 4月にはU-18代表候補強化合宿にも招集された。センバツの疲労を考慮されピッチングをすることはなかったが、練習では同じ左腕の動きに目が向いた。

「良丞(末吉良丞・沖縄尚学高)とか、前田(前田侑大・高岡第一高)とか、高部(高部陸・聖隷クリストファー高)とか……。高部とは合宿で同じ部屋だったので、いろいろな話をしました」

 末吉とはセンバツ以前から連絡を取り合い、互いにリスペクトし合う間柄だ。昨夏の甲子園優勝投手の練習の一挙一動に刺激を受け、夏への決意を新たにした。春の県大会はベンチから外れ、疲労回復の時間に充てた。小坂将商監督によると、センバツ決勝後の約1週間はノースロー調整を続けたが「杉本は投げたがるタイプなので、立ち投げ程度で調整はさせていました。疲れはあったと思いますが(肩、肘など)どこかが痛いというのは特になく、5月になって週1ペースで練習試合には登板していました」と明かす。

 6月上旬には沖縄県の招待試合で2試合に登板した。梅雨末期だったこともあり高温多湿だったため「すごくジメジメしていて、コンディション調整が大変でした」と苦笑いしたが、これも夏に向けた経験として前向きに捉えた。沖縄尚学高との試合前のブルペンでは、左肘のケガでベンチを外れていた末吉と再会し・・・

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