私はいない。就任会見でそう言い放ってから2年が経とうとしている。24時間、監督として過ごしてきた中で、わが子のように見守ってきた選手たち。その成長が連覇への一つの要因となった。ただ、ここが到達点ではない。前人未到の、その先の景色を見るために。 文=田中政行(デイリースポーツ) 
厳しくも優しいまなざしで選手たちを見守り、連覇を達成した
新緑の季節に見た覚悟
巨人の敗戦によりつかんだ栄冠。翌10月4日の
DeNA戦(横浜)の終了後、左翼席のファンに優勝報告のあいさつに行った。見上げれば超満員の大観衆から名を呼ぶ声が聞こえる。
「球児、球児――!!」
2リーグ分立後、球団史上初の連覇。
藤川球児監督が扉を開いた。創設91年の歴史で誰も成し得なかった偉業。修羅の道を駆け抜け・・・
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