県内屈指の進学校に通いながら、野球と勉強の両立に励んできた左腕が、医師免許取得とプロ野球選手という、大きなチャレンジに挑もうとしている。決して楽な道のりではないが、どちらもあきらめるつもりはない。二兎を追う者だけにこそ、二兎を得るチャンスが訪れる──。 取材・文=佐藤智久 写真=中島奈津子 春に20奪三振の快投
千葉屈指の名門進学校、県千葉高の左腕・
加賀谷一が一躍脚光を浴びたのは今春。磯辺高との県予選代表決定戦で20奪三振の快投を演じた。ここから「県千葉のドクターK」の異名が広がっていく。
加賀谷の最大の武器は真っすぐ。柔らかな肩肘を生かし、胸を大きく突き出すダイナミックな投球フォームで、打者は高めでもバットが出てしまうほど。そのすごさは数字にも表れている。2年の夏前に行った東大との練習試合では、ラプソードで直球の回転数2464回/分、回転効率99%を計測。NPB投手の平均とされる2200〜2300回/分を上回る。回転効率が非常に高く伸びのある球質だ。一方で「変化球のキレにも自信はあります」と話す。打撃では木製バットを使うなど、意識高く上を見据える。
最後の夏・・・
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