大卒の社会人選手のドラフト解禁年は、本来は入社2年目。しかし制度が改正され、当該シーズンに休部または廃部するチームの所属選手は事前に書面を提出することでドラフト指名の対象となった。今季で廃部となるセガサミーのルーキーは新たなステージを目指す。 取材・文・写真=佐々木亨 補強選手で好投
マウンドを支配する姿を見ていると、身長が166cmだったことを忘れてしまう。体幹の強さが際立つフィジカルを最大限に使いこなし、最速は153キロを誇る。カーブにスライダー、チェンジアップにフォークボール、そして本人が「一番自信がある」と語るカットボールを効果的に使い、打者を手玉に取る樫村佳歩は、ピッチャーとしての自分をよく知っている。
「体が小さく、フィジカルを鍛えないと上では通用しないと思っていたので、大学時代からウエート・トレーニングを積極的に取り入れてきました」
屈強な体をつくり上げて、エース格としてチームを東都一部に昇格させるピッチングを見せた立正大時代から、樫村のマウンドさばき、そこにある負けん気の強い姿には独特の威圧感があった。
2026年春にセガサミーに入社。社会人1年目となった今年は、投手としての経験を深めた。
「配球だったり、打者との駆け引きだったり、大学時代とは違うものが社会人野球にはある。そういう部分を学べたと思います」
都市対抗の東京二次予選では、大事な初戦の先発マウンドを担うなど・・・
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