魅せた、無四球ルーキーリレー!
若き力で全セが逆転勝利 写真=内田孝治、菅原淳、榎本郁也、高原由佳
フレッシュなセ投手陣を支えたベテラン打者たち 場所を神宮に移しての第2戦は、ルーキーたちが躍動した。
まずは前日の第1戦では投手として登板し、打席にも2回立った大谷(
日本ハム)が、この日は打者に専念し、全パの「一番・ライト」としてスタメン出場。全セの先発・菅野(
巨人)の2球目の150キロのストレートを引っ張り、右中間二塁打。高卒ルーキーとしては88年の立浪(
中日)以来25年ぶりとなるオールスターでの安打を記録した。

▲全パのトップ打者・大谷[日本ハム]が全セの先発・菅野[巨人]から球宴初安打を放つ
一方の全セは、「夢の球宴」にふさわしく、「夢のルーキーリレー」を実現させた。
先発の菅野(巨人)が2イニングを内川(
ソフトバンク)の併殺打の間に大谷にホームインされた1失点のみに抑えると、2番手の小川(
ヤクルト)は同じく2イニングを鈴木(
ロッテ)の1安打のみの無失点。続く石山(ヤクルト)も1イニングを無失点。4番手の藤浪(
阪神)も2イニングを無失点に抑えて、ルーキー4人が7回までわずか1失点に抑えたのだった(どうせなら、
DeNA・三嶋も登板させればよかったのに!)。

▲全セの2番手として登板したのは和製ライアンこと小川[ヤクルト]

▲全セの3番手は、小川のチームメートでヤクルトのセットアッパーでもある石山
全セは打線も好調。「飛ぶボール」への仕様変更が明らかになったシーズンのオールスターであるのに、皮肉なことに前日に続き、両軍ともにホームランは出なかったが(第2戦まで本塁打ゼロの球宴は、1953年以来60年ぶり)、坂本(巨人)と新井貴(阪神)が3安打ずつ。特に宮本(ヤクルト)が同点タイムリー、新井貴が勝ち越しタイムリーと、奮闘するルーキーたちをベテランたちが支えた。
MVPは新井貴が獲得したが、特筆すべきは谷繁(中日)の存在感。スタメンでフル出場した42歳の捕手は、ルーキー4人と山口(巨人)、山本哲(ヤクルト)というフレッシュな投手リレーをリード。全パ打線に的を絞らせず、終わってみれば無四球1失点にまとめたのはさすが、球界を代表する老獪なキャッチャーだったといえよう。
ただ一つ、全セの原監督(巨人)は、ライアン小川を先発させる考えはなかったのだろうか。勝ち星も防御率もファン投票の得票数も菅野より上で、ヤクルトの本拠地・神宮開催なのに……。

▲全セの藤浪[阪神]は大阪桐蔭高の先輩である中田[日本ハム]への初球を超スローボール[写真上]。2球目も続けると、中田はマウンドへ向かう素振り。藤浪は先輩選手の指示に従っただけだが、そういう悪ふざけはオフのバラエティ番組でやっていただきたい
◎第2戦表彰選手 最優秀選手賞
新井貴浩(神)
敢闘選手賞
坂本勇人(巨)
千賀滉大(ソ)
長谷川勇也(ソ)

▲後列左から坂本[巨人]長谷川[ソフトバンク]、千賀[ソフトバンク]の敢闘選手賞の面々。前列はMVPの新井貴[阪神]