Photos by Akiyoshi Ohga Jump and Jump! カープのセカンドを任され、二塁手での補殺数日本新記録(528)、球団のシーズン犠打数新記録(50)を樹立し、自身初のゴールデングラブ賞を獲得するなど、大きな飛躍を遂げたプロ2年目の昨シーズン。今季も開幕から全試合に「二番・二塁」で出場し、リーグトップの7盗塁、同2位の6犠打をマークするなど、
菊池涼介はいまやチームに欠かせないプレーヤーへと成長を遂げた(以下、記録は4月20日現在)。
「昨年はとにかくガムシャラにボールを追っかけていた。だから、エラーも多かった」(菊池)。チームを救うビッグプレーもあったが、失策は二塁手として両リーグ最多の18。それが今季はここまで1。4月15日からの
阪神との首位攻防3連戦(マツダ
広島)、同18日からの
DeNA戦(横浜)でも、前後左右への驚異的な守備範囲に加え、確実性が増した好守を随所に披露した。「プレーはもちろん、雰囲気でもセンターラインから盛り上げていければと思っていますね」
グラウンドを所狭しと飛び跳ねる若鯉は、快進撃を続けるチームの中心となり、23年ぶりのリーグ優勝という“滝登り”に挑む。

▲きくち・りょうすけ●1990年3月11日生まれ。東京都出身。171㎝69㎏。武蔵工大二高―中京学院大―広島12年2位。内野手。背番号33