Photos by Naohisa Kuriyama, Yohei Kamiyama It becomes true lead-off man もはや上本のことを「代役」とは誰も言わない。さらに2014年の猛虎打線は、彼抜きでは考えられない、それだけの存在になっている。「僕はまだそこまでの選手ではないですから……」が上本の決まり文句? のようになっている。謙虚な性格であるが、上本の言葉とは裏腹に「そこまでの選手」にすでになっている。今季は開幕一軍のメンバーに入ったものの、扱いは西岡のサブ的なポジション。開幕第3戦の西岡と福留との試合中での激突後、西岡の代わりに二塁に入った最初の打席にいきなり本塁打を放った。
その翌日から一番・二塁で抜てきされると24試合連続出塁し、西岡に負けず劣らずの身体能力と躍動感あふれるプレーでリードオフマンとして猛虎打線に火をつけた。二番・
大和と2人で小技を利かせ、相手をかく乱し、鳥谷、ゴメス、
マートンのクリーンアップで返すという14年度版の攻撃が出来上がった。
勢いのまま、ここまできたのも事実だが、「
阪神の一番打者=上本」は誰もが認める存在になった。ペナントレースも残り50試合を切った。ここからは激しい優勝争いの中で徹底マークをされるはず。この試練を乗り越えないと、歓喜は訪れない。だが、上本ならそれを蹴散らし、9年ぶりの悲願へ導いてくれるはずだ。

うえもと・ひろき●1986年7月4日生まれ。広島県出身。173cm 63kg。広陵高-早稲田大-阪神09 3位。内野手。背番号4